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印刷の際によく聞く“トンボ”って何?種類や役割について解説!

公開日:2022/08/01  最終更新日:2022/08/04

印刷の際によく聞く“トンボ”って何?

印刷物を入稿する際、“トンボ”の指定について見たことがある人もいるのではないでしょうか。印刷業務と普段関わることのない方にとってはなじみのない単語かもしれません。ここではトンボとは何か、どんな種類があってどのような役割があるのかなど、トンボの基礎知識を解説します。

印刷におけるトンボとは

トンボと聞くと虫のトンボや鉛筆メーカーが頭に浮かぶ人が多いかもしれませんが、印刷で使われるトンボは、印刷業者が印刷物を仕上げる際に使う目印のことをいいます。

たとえばA4サイズの印刷物を作る場合、印刷会社は家庭用プリンターのようにA4サイズの用紙に印刷をするわけではありません。家庭用のプリンターで印刷をすると、紙の端まで印刷をすることはできず周りに白いフチが残ってしまいますが、印刷会社で印刷した印刷物ははじまで印刷が施されているものが多いです。

なぜかというと、印刷会社ではたとえばA4サイズの印刷物を納品する場合、A4サイズよりも大きな紙にデータを印刷した後、その紙を裁断してA4サイズに仕上げているからです。印刷物を裁断したり加工したりする際に、トンボが目印になります。

トンボはイラストレーターであればサイズに合ったトンボ(トリムマーク)を自動で生成できますが、フォトショップやワード、パワーポイントといったソフトを使ってデータを作成する場合、自動でトンボをつけてくれる機能は備わっていないため自分でトンボを作成しなくてはなりません。

“トンボは仕上がりサイズを指定する目印”と覚えておけば、どこに目印をつければよいかも分かりやすいのではないでしょうか。トンボはレジストレーションカラー(CMYKすべての色が100%)で作成しなくてはなりません。印刷会社での印刷はC、M、Y、Kと色を順番に刷っていきます。

レジストレーションカラーでトンボを作成することで、すべての色版にトンボが入り見当合わせに使うことができます。トンボを追加するときは、線の太さは0.25ポイント以上で作成し、線に色を指定しましょう。塗りのみに色を指定して線が色なしになっていたり、0.25ポイント以下の細い線にしたりすると、印刷した際に正しく出力されないので気を付けましょう。

トンボには複数の種類が存在する

トンボはいくつか種類があります。日本と海外でもトンボの種類が異なります。海外のトンボはシンプルな線のみで構成されていますが、日本のトンボには、内トンボ、外トンボ、センタートンボ、折りトンボという役割の違う複数のトンボがあり、それらを組み合わせて使います。

海外ではトンボのことをトリムマークというのです。トリム(trim)には、切り取る、仕上げる、といった意味があります。写真加工のトリミングも同じ言葉になります。国内での印刷では基本的に日本式のトンボが使用されているため、海外のトンボを使う機会はあまりありません。

トンボの役割を詳しく解説

内トンボと外トンボは“┗”を2つ少しずらして重ねた形のトンボで、印刷データの四隅に設置します。コーナーに配置することから、コーナートンボとも呼びます。

そのほかに、クロップマーク、角トンボ、裁ちトンボなどさまざまな呼び方があるのです。内トンボには印刷物の仕上がりサイズを示す役割があります。コーナートンボの内側にあるラインを延長して交差する部分が印刷物の完成サイズを示しています。印刷物は裁断をするとき、複数枚重ねて裁断するのです。

このとき、紙やカッターの具合によってどうしても数ミリのズレが生じます。仕上がり線ピッタリまでしかデータが用意されていないと、数ミリのズレで印刷物の端に白い部分が生まれてしまいます。これを避ける目的で印刷物のデータは少し大きめにつくっておく必要があるのです。これを塗り足しといいます。外トンボは“塗り足しをここまで用意する”という目印になります。

裁断によるズレは1ミリ~2ミリ程度なので、外トンボは一般的に内トンボから3ミリに設定されているようです。逆に文字や図など、絶対に切れては困るものは仕上がり線よりも3ミリ以上内側に配置するようにしましょう。裁断は1~2ミリずれるということも覚えておくと、印刷を考慮したデータ作成に役立ちます。

センタートンボは、データの上下左右のそれぞれ中央に十字の形で配置されます。両面印刷の印刷物で表と裏を合わせるときの目印として使われたり、カタログやサッシを印刷する際はページ番号を入れる位置の目印として使われたりするほか、見当合わせにつかうことから見当トンボと呼ばれることもあるのです。

レジスターマークと呼ぶこともあります。折りトンボは3つ折りのリーフレットやダイレクトメールといった、加工処理が必要な位置の目印になります。折りなど加工をする部分の上下、あるいは左右に“|”の印をつけるのです。“冊子の場合、入稿データにはトンボをつけないように”というルールのある印刷会社もあります。

これは冊子の場合は、まず印刷データを面付けしてからトンボをつけるためです。面付けとは製本工程のひとつです。印刷会社では冊子印刷の際、大きな紙に数ページ分を並べた状態で印刷し、決まった折り方をしたあと不要な部分を裁断して本の形にします。折ったときにページが正しい順番で並ぶようにデータを配置することを面付けといいます。

面付けの並びはページ順とは異なるので、印刷会社側でトンボを付けたほうがスムーズに工程を進めることができるでしょう。余談ですが、冊子を作成する際は4の倍数のページ数にすることで無駄のない印刷ができます。A4用紙を半分に折ると、表表紙、裏表紙、中に見開きという小冊子ができますよね。簡単にいうと冊子はこのような仕組みで作られます。

ページを増やすときはそれをもう一枚重ねることで表裏+中身が6ページの冊子になります。冊子を作成する際のページ数は4の倍数がよいと覚えておきましょう。トンボが必要かどうかなど、入稿データのルールは印刷会社によって違います。

指示と違う形式で入稿をしてしまうと不備データとして再入稿することになり、余計な手間がかかってしまいます。期日ギリギリでの入稿だった場合は、納期に間に合わないという事態になることもあるので、入稿ルールの確認は怠らないようにしてください。

トンボが印刷されるとどうなる?

トンボは印刷するとメインのデザインデータと一緒に出力されます。

その後、トンボに沿って加工や裁断を行うため、完成した印刷物にはトンボが残ることは基本的にはありません。印刷業者にとってはなじみ深いトンボを、一般の人が目にしたことがないのはそういう理由です。トンボの知識を持っていれば、自分でもきれいな印刷物を作ることが可能になります。

デザインデータにトンボをつけて印刷し、内トンボに定規を合わせてカットすれば自分でもきれいな印刷物が作成できます。広告代理店などでも本番印刷前の仮データはこの方法で作成して顧客に見本として提出することもあるのです。

印刷会社に「自分でカットや加工がしたいので、トンボを残した状態で納品してほしい」と依頼することもできます。自分になじみがないからといってトンボをおろそかにしないことが、スムーズに印刷を進めるうえで大切です。

まとめ

最近のネット印刷などではPDFデータの入稿も多くなっておりデータサイズが合っていて塗り足しもあればトンボなしで入稿可能というところも増えています。ただ、入稿データにトンボをつけていなかった場合でも、現場では印刷業者がトンボを設置して仕上げを行っています。印刷現場でトンボは非常に重要なものです。こちらで紹介した内容をぜひ印刷物の作成に活かしてください。

 
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