同人誌印刷の依頼で、他社のテンプレートは使用できる?
同人誌を印刷するとき、一つの業者に依頼するのではなく、2回目の印刷は別のところに依頼するなんていうこともあるでしょう。その場合、依頼はその会社のテンプレートを使用しなければ対応してもらうことはできないのでしょうか。
基本的には利用することはできるようになっている
実際に同人誌の印刷を業者に依頼する場合、その依頼する会社のテンプレートだけでなく、実は他社のものを利用することもできるようになっています。ただ注意しておきたいのは、どんな感じのものでも利用することができるというわけではなく、条件がいくつか設定されている場合もあるということです。
例えば、ある会社であれば、その会社の規定のものと同一サイズであれば利用することができるということになっています。しかし言い換えれば、サイズが違っていた場合は利用することができないということになり、この場合は必要に応じてその会社のものを利用しなければなりません。
また、ある会社の場合は、他社のであったとしても何も問題はなく、どのサイズでも対応してくれるというところもあります。しかしこの場合はいろいろと原稿のサイズが違っているのは対応できないので、実際に依頼する際は原稿のサイズを全て揃えておかなければなりません。
そして、ある会社であれば、どんな感じの原稿になっていたとしても問題はなく、塗りたしが上下左右に3mmずつあったとしても大丈夫というところもあります。この場合はその会社によって中央合わせで綿付けしてくれるので、どこのテンプレートを利用していたとしても気にする必要はありません。
このように、基本的にはその依頼する会社のものだけでなく、他社のものでも十分利用することはできるようになっています。だから、印刷する業社に合わせていろいろと調整しなければならないというわけではないので、気軽に依頼できるのではないでしょうか。
業者によって違っている対応に注意
基本的に、同人誌の印刷を業者に依頼する場合は、その業者のテンプレート以外を利用したとしても問題なく対応してもらうことができるようになっています。ただ全ての業者で同じように対応してくれるわけではないので、その点には十分注意しておくようにしましょう。
これは、それぞれの業者で利用しているシステムが同じというわけではないというのが大きく関係しています。ですから、実際に依頼しようとおもったら対応してもらうことができなかったなんていうことにならないようにするためにも、事前にしっかりと調べておくようにしましょう。
これらの情報に関しては、インターネットを利用すればその業者のサイトに記載されているので、簡単に調べることができます。よく掲載されているのはFAQとかよくある質問と書かれているところで、それをみるとすぐにどういった対応になっているかを見つけることができるでしょう。
また、その業者のサイトにもしどのような対応になっているのかが記載されていなければ、直接問い合わせてみるのも一つの方法です。問い合わせは電話でおこなうこともできますが、メールを利用しても簡単に聞くことができるようになっています。
どちらの方法でもだいたい対応してもらうことができるようになっているので、ご自身に合っている方法を選ぶと良いでしょう。また、業者によってはサイトでテンプレートを利用するときの注意点に関しての記載がなされている場合もあります。
この場合、どの会社のものを利用しても良いことになっているかどうか、最低限守る必要がある条件などが記載されているので、しっかりと目を通しておきます。特に注意したいのはトンボの位置をずらしてしまうとか、トンボの外にあるいらないオブジェクトを削除しておくことなどです。
会社によってはデータを出力するときに面付けソフトを利用していますが、こうした不備があると綺麗に出力することができなくなってしまうからです。したがって、最低限守るべき条件はしっかりと守って依頼すること、これは依頼する側のマナーと言っても良いでしょう。
もし対応できないと判断されてしまった場合
本来は入稿する前にしっかりと条件を満たしているかどうかを調べておく必要がありますが、ついうっかり忘れてしまったなんていうこともあるかもしれません。また、ほとんどの原稿に関してはチェックしておいても、すこしチェックし忘れてしまったものがあるなんていうこともあるのではないでしょうか。
その場合、業者によっては他社のものを利用していたとしても問題なく対応してくれることもありますが、対応できないというときもあります。例えばリサイズや解像度が変更されているということがある場合、さらに正方形に裁断してもらいたいなど、その業者では扱っていない対応を要求する場合などは、対応不可となる場合もあるので注意しましょう。
ただ、この場合は完全に対応できないと言って突っぱねられてしまうというわけではなく、データ不備という対応になります。つまり、その業者で印刷してもらおうという場合は、再度そのサイズに合わせて入稿するということになるのです。
このようにその業者のテンプレートを利用しなくても、ある程度条件に合っていれば対応してもらうことは可能です。しかしもしデータ不備として受け付けてもらえない場合は、再度入稿しなければなりません。すぐに対応することができれば問題ないのですが、なかなかサイズを変更するのが難しいということも十分ありうるでしょう。
その際、コミックマーケットまでの日数などによっては、印刷自体が間に合わなくなってしまうという可能性も出てきます。余裕を持って作成している場合は問題ないのですが、ギリギリの時間で作成している場合、この再入稿が大きな影響を及ぼしかねません。
したがって、できるだけ時間のロスを作らないようにするためにも、他社のものを利用する場合はどういった条件になっているかをしっかりと調べてから入稿するようにしましょう。
また、どうしても他社のテンプレートを利用しなければならない場合は別ですが、そうではないというときは、印刷を依頼する業者のテンプレートを最初から利用するほうが簡便です。その業者のテンプレートを利用していれば、サイズとか解像度とかで不備と判断されてしまうことはないので、計画通り対応してもらうことができるからです。
印刷を請け負ってくれる業者は多数存在していますが、その場合、その会社のテンプレートを利用せずに他社のものを利用したとしても、基本的には対応してくれます。ただサイズが違っている場合とか、トンボの位置がずれているなどの状態の場合、業者によっては対応していないので注意しましょう。他社のでも良いかどうかはインターネットを利用すれば簡単に調べることができますが、電話やメールで問い合わせても良いでしょう。
また、本来は入稿前にしっかりとチェックしてから入稿となりますが、ついうっかりその業者の条件を満たしていない原稿を入稿してしまうこともあるでしょう。その場合は完全に対応できないとなってしまうのではなく、データ不備ということで再入稿の依頼が来るのでそれに対応します。ただ再入稿によって納品までの期間が延期してしまい、コミックマーケットに間に合わないこともあるので気を付けましょう。