同人誌印刷の入稿方法とは?
同人誌印刷をするためには原稿を印刷会社に送るための入稿が必要です。
手書きの原稿と、デジタルでは送り方が変わってきますし、時間などが決められていることも多いです。
どのようにすればスムーズなのかを確認して、余裕を持って行えるのかを一緒に確認していきましょう。
同人誌を作り上げるための大切な段階になります。
もくじ
同人誌の原稿には2種類あります
同人誌を入稿する前の段階として、原稿を用意しなければいけません。
ただ、この原稿には手書きのアナログとパソコンやタブレットを使ったデジタルの2種類があります。
中には手書きの下書きを読み込んで、デジタル処理すると人もいます。
どちらでも自分のやりやすい方法で仕上げて構いませんが、印刷所によっては受け付けている種類を限定している場合もあるので確認しなければいけません。
紙やページ数など、本を作り上げるための必要な枚数を用意します。
本文はいいのですが、表紙の場合は、表と裏がありますので本文に4ページ足すという計算になりますので注意が必要です。
例えば、本文が20ページある場合は、表紙を含めて全体で24ページになるという計算です。
ページ数によって料金が変わることはもちろんですが、入稿する際の全体の枚数も影響しますのでよく確認しておきましょう。
枚数が多くなればなるほど、背幅と呼ばれる表紙の厚みの部分が増えます。
厚みは使用する紙などによっても変化しますのでデザインするときは考えてから描く方が安心です。
分からない場合は問い合わせるのが安心です。
アナログの原稿を入稿するための準備
手書きの原稿をアナログと呼びますが、印刷所に入稿するためには原稿を送る必要があります。
原稿用紙は正しい物を使用して、枚数に不足がないかを確認しておきます。
鉛筆のままであることや、範囲外に描かれている場合はせっかく送っても印刷できなくなってしまいます。
確認ができたら原稿用紙が折れ曲がらないように厚紙を添えましょう。
雨などで濡れてしまうと、インクがにじんでしまうのでビニールなどで防ぐことも大切です。
もし、パステルや色鉛筆を使った場合は粉末が飛んでしまうので定着スプレーを使用して、トレーシングペーパーをかぶせる必要があります。
普通郵便は送料が安いのが特徴ですが、送ったという証拠が残りません。
宅配便や書留にすることで、自分が送ったという証拠になり万一の郵便事故の際にも対応してもらうことができます。
宛名を分かりやすく書いて、発送元になる自分の名前や住所も忘れずに書くようにしましょう。
こうすることで、郵便事故を防ぎ安全に届けるための準備ができます。
自分でできることを最大限にすることで、大切な原稿を守ることにつながります。
アナログ原稿の入稿には2種類あります
アナログ原稿の発送の準備ができたら、宅配便などを扱っているお店に出向いて送りましょう。
これで入稿ができました。
ただ、送ればいいというものではなく印刷所に届かなければいけないので、到着までの期間に余裕を持つことが非常に大切です。
特に大きなイベント前は混雑しているので、締め切りに間に合わない恐れがあります。
印刷所によっては事前にページ数などを予約しておくことができる対応をしてくれるところもありますが、原稿が遅れてしまっては予約の意味がなくなってしまいます。
また、アナログ原稿は発送するのが一般的な方法ですが、印刷所が近い場合などは直接入稿という方法もあります。
発送するのでは間に合わなくなってしまったというような場合に使うという緊急的な使い方以外にも、いつもお世話になっているスタッフに挨拶したいという人も多いようです。
自分に合った入稿の方法を選ぶようにしましょう。
どちらか一方しか扱っていないところもありますので、その時は指示通りの方法で入稿します。
他では受け付けてくれたというわがままは通用しないので注意が必要です。
直接入稿という方法のやり方やポイント
直接入稿とはどのような方法なのでしょうか。
自分で直接印刷所に持って行くという方法で、郵便事故などの不安もなくなります。
自宅に近い場合だけでなく、日ごろはメールや電話だけでしか話すことのできないスタッフの顔を見て話しができるというメリットもあります。
実際に自分の同人誌を作っている場所の雰囲気を知ることで、新たな創作意欲が出るという人もいます。
ただ、いつでも受付してくれるわけではありません。
営業時間を確認することはもちろん、直接入稿に対応してくれているかも事前に調べておくと安心です。
中には、対応しているけれども、事前に日時を予約しておかなければいけないところもあります。
飛び込みで持参しても、営業時間外や、受付できるスタッフが不在の事もあるので気を付けましょう。
持ち込む際にも原稿はきちんと梱包して、汚れたり濡れないようにする必要があります。
同人誌を作る上で聞きたいことなども直接聞くことが出来るチャンスですが、イベント前などの忙しいときには避けて時間があるときに聞くようにすることがスムーズな直接入稿になります。
デジタル原稿を入稿するための準備
デジタル原稿というのは、パソコンやタブレットで作られているためデータとして保存されています。
使用しているグラフィックソフトによって保存形式が変わったりするので、あらかじめどのように保存すればいいのかを確認する必要があります。
レイヤーは統合したり、ソフトによっては解像度などもチェックしておかなければいけません。
同じ同人誌にするための原稿は同じフォルダに入れておくなど、分かりやすくしておくのが一般的です。
利用する会社で、圧縮して送る場合と圧縮する必要がない場合に分けられます。
指示に従って正しく行わなければいけません。
その際に必要なのが、IDとパスワードです。
パスワードなどを忘れないことはもちろんですが、他の人に分からないようにしておきます。
保存するタイトルは作品名ではなく申し込んだ際の発注番号にしたり、ページ数を入れるなど細かく決まっているところも多いです。
自分が分かればいいという考えではなく、他の人から見ても分かりやすい状態にしておく必要があります。
ページ数が多いとデータ量も増えますので、容量も確認しておきましょう。
Web入稿という方法のやり方やポイント
デジタル原稿の最大のメリットとも言えるWeb入稿ですが、いくつかの注意点があります。
まず、発送する場合より締め切りが長くなりますが、必ず決められた時間までに送信を終える必要があります。
データ量が多いと送信するのにも時間がかかってしまいますので、余裕をもって送りましょう。
また、必要な原稿を送ることはもちろんですが、申込のフォームを入力しなければいけません。
申込者の住所や名前などは、出来上がった本を送るのに必要な事項です。
イベントに直接送ってほしい場合もその旨をきちんと記載しましょう。
本のページ数など、同人誌を作る上で知っておかなければいけないこともたくさんあります。
面倒に思わずにひとつひとつ丁寧に入力して、間違いがないかを確認します。
フォームと原稿がそろって初めてWeb入稿が完成します。
原稿が間に合わないからと言って、先にフォームを送るようなことはしてはいけません。
中には保存したCDなどのメディアを郵送するという方法を受け付けていることもあります。
Web入稿でなかなかデータが送れないときは試してみてもいいでしょう。