同人誌即売会に参加!当日までのスケジュールと印刷の納期の決め方
同人誌は、趣味や思考が同じ人が集まって同人活動と呼ばれる創作活動からオリジナルで作成する冊子のことになります。紙媒体が主流ですが、最近は電子媒体でも冊子を作成することができます。出版社などを通さないで自ら出資して冊子を発刊しますので、自由な表現ができることがたくさんの人に支持されている理由になります。
同人誌即売会の内容などについて
同人誌即売会は自ら作成した冊子や気の合う仲間で作成した冊子などを、配布したり販売したりする集会になります。同人誌のファンはとても多く、大きなイベントになることもあってたくさんの人が参加します。同人誌の内容はマンガやアニメ・ゲーム関連のものが多く、人気も高い傾向にあります。小説やイラストなどもあって多種多様のものが販売されています。
イベントは1年中全国各地でおこなわれているので、自分が作成した冊子を販売する場合、二次元や三次元向けのイベントなどもあるので、どのイベントが冊子の内容にあっているかリサーチをしてイベントの参加をした方がたくさんの人の目に触れる機会が増えます。
同人誌即売会の開催のスケジュールをまとめているサイトなどもあるので参考にすると良いです。女性向けジャンルや男性向けのジャンルなどを自分の強みを見極めて参加をすると販売効果があります。自ら作成した作品をたくさんの人に読んでもらいたいのであれば積極的に同人誌即売会に参加をして作品を発表すると良いです。
同人誌即売会の参加の方法やスケジュール
同人誌即売会に参加するには、ジャンルや開催地からイベントを確定した方が良いです。参加したいイベントが決まったら公式サイトにアクセスをし、必要事項を入力して参加の申し込みをおこないます。サークル参加の申し込みは、開催日の半年前から3ヶ月前に可能になります。申し込みは、複数の場合はサークル名、個人の場合は作家名などを記入します。郵送でも参加の申し込みをすることができますが、インターネットを利用した方が手軽に申し込みをすることができます。
次にサークルカットを用意する必要があります。サークルカットとは、自ら作成した冊子をイベントのカタログに載せるものです。自身の書いたイラストを載せるので、とても重要な事柄になり、たくさんの人の興味をひくことができるものになります。
サークルカットは実寸の60パーセントに縮小するので工夫が必要になります。モノクロ版のカタログが多いのですが、カラー版も用意しておくと活用することがあるかもしれないので作っておいた方が良いでしょう。
参加が決定した後におこなうこと
同人誌即売会の参加が決定したら、イベントのチケットや入場券などのサークルチケットが届きます。イベントに参加するうえの注意事項やタイムスケジュールが記載されているので、しっかり目を通しておく必要があります。
部数が多くなると運搬が大変になるので、事前に会場への運搬方法を考えておくと良いです。依頼した印刷所が提供しているサービスや、宅配業者に依頼することをおすすめします。印刷業者のサービスは、直接イベント会場に運搬することが可能です。部数が少ない場合やサークルの人数が多い場合は、自分たちで運搬すると費用も削減できます。ムダな費用を削減したい場合は、自分たちで会場に運んだ方が良いです。
多くの人に知ってもらう必要があるので、ツイッターやインスタグラム・フェイスブックなどのSNSを使って告知をしておくと集客がアップします。定期的に冊子の製作状況などを告知すると興味を集めることが可能になります。SNSをうまく利用して発信することで、集客アップにつながるでしょう。
印刷の方法や納期限などについて
イベントの参加が決定したら同人誌の作成をおこないます。原稿の作り方はアナログ原稿とデジタル原稿があります。デジタルは画像編集アプリを使って作ります。べた塗りなどさまざまな処理が簡単におこなうことができるので、デジタルがおすすめです。入稿する時はウェブ上で印刷所にデーターを送るだけになるので、手間がかからなくて簡単です。
製作用のソフトはいろいろな種類があり、ラインが書きやすいものや写真や画像の加工が得意なソフトもあるので、自身の作品にあったものを利用すると良いです。デジタルで作るときは作成したい冊子にあわせて等倍で作成することが基本になります。
同人誌を作る場合は中綴じと無線綴じがあります。中綴じとは背をホッチキスなどでとめる方法で、見開きの多いイラストや写真集などに最適な方法になります。無線綴じは、のりなどの接着剤で冊子の背を貼って製本する方法です。まんがや小説などの厚みがあるものに向いている方法になります。同人誌の製本をおこなう前にどのような仕様にするか考えておくと良いです。
同人誌を印刷するときの業者の選び方
印刷所は全国にたくさんあるので、見極めて良い印刷業者を選ぶ必要があります。まず作成したい本の形を決めておきます。正方形の本の形が希望や、表紙をこだわりたいなどの希望にそえる印刷業者を選ぶと理想にあった冊子を作成することができます。ほとんどの印刷業者では基本プランなどといったおすすめの仕様を提供しています。
納期を重視して選ぶことも大切で、イベントの日に間に合わなかったりすると大変なので、納期をしっかりチェックしておくことが必要です。同人誌の印刷の納期は、冊子の厚みにもよりますがデータを送ってその日にできるわけではなく、製版や印刷といった工程があるので約6日から7日ぐらいはかかります。業者によってもかわってくるので、データを送る前に一度確認をとっておいた方が無難です。短期納期が可能な業者や少ない部数でも依頼できる業者もあります。
低コストで冊子を作成したい場合は、印刷費を重視して選ぶと良いです。印刷の方法はオンデマンドとオフセットの2種類があるので、初めての印刷業者に発注する場合は、少ない部数でオンデマンド印刷の方法を選ぶと良いです。オンデマンド印刷は少量の部数で発注が可能で、レーザープリンターなどで印刷をします。
イベント会場での注意点について
発注をした印刷業者から製本が届いたら、会場に運搬します。決められたブースに作成した冊子をレイアウトします。レイアウトの仕方も重要で、人が興味をもてるような冊子の置き方にする必要があります。見せ方次第で商品の印象が変わってくるのでレイアウトは大切な作業になり、集客アップする効果があります。
ディスプレイグッズを利用するのも良いです。きれいなテーブルクロスを机に敷いたり、目立つポスターを貼って人の目をひくようにすれば人が集まってきやすくなります。冊子を平置きにせずに、ブックスタンドなどを利用すると商品の表紙がよく見えるので効果的です。人が立ち止りたくなるようなスペース作りをすると良いです。
初めてイベントに参加する方は、一度同人誌即売会へお客さんとして参加することをおすすめします。人気があるブースなどのレイアウトを見て参考にすると、アイデアも湧いてくるのでおすすめです。隣のサークルの方たちとコミュニケーションをとったり、情報の交換をしたりすることも参加する醍醐味になります。
同人誌の作成は自分の世界を冊子に表現することで、たくさんの人たちに知ってもらえることができます。自費出版になりますが、サークルを作ると印刷代をみんなで分けることができるので費用を抑える効果があります。同人誌即売会に積極的に参加をして、オリジナルの冊子をたくさんの方に読んでもらえるようにするとやりがいも出てくるのでおすすめです。