同人誌印刷業者に依頼可能な部数はどれくらい?
同人誌の印刷は専門業者に頼むのが主流です。しかし、一度にどのくらいの部数を発注していいものか、初めて発注する人は戸惑ってしまうことでしょう。
もちろん、下限も上限も業者によって決められています。たくさん発注した方が費用的には割安になるため、できるだけたくさん発注しましょう。
まずは下限数を確認し比較しよう
同人誌を初めて作る人は、とにかく費用を安く抑えたいと思うものです。しかし、費用を安くすると大した品質のものができ上がらないことがあります。品質が悪いと内容が良くても売れることはありません。ある程度の品質を保てるようにすることがポイントです。
それには専門の印刷業者に発注するのが一番です。専門業者ならキレイに印刷してくれます。ただし、この時、どのくらいの部数を発注すべきかよく検討してみましょう。少なすぎると割高に感じられてしまうことがあります。逆に多すぎるのも良くありません。売れ残ってしまうこともあるからです。
いずれにしても多くの業者では最低発注数を定めているため、その点をまずは確認しておきましょう。1部から10部といった下限数の業者は滅多にありません。最低でも30部から50部というように定めている業者が多くなっています。
多いところでは100部と下限数を決めている業者もあるので、よく比較してみましょう。初めての同人誌なら100部も売れることは期待できないと思う人もいるはずです。それなら確実に売り切れる分だけを発注しましょう。
最初は様子見も兼ねて下限数が30部程度の業者を選択することをおすすめします。その際、同じように下限数が30部と定めている他の業者についても調べておきましょう。このような業者はたくさんあります。同じ30部でも費用が全く違ってくるため、少しでも安い業者を選んだ方がお得です。
ところが、高い業者でもオプションサービスが充実していることがあります。例えば会員になると会員割引サービスを利用できるといった業者もあるのです。定期的に印刷をお願いしようと思っているのなら会員になった方がお得です。
キャンペーン企画が期間限定で行われる業者もあります。少しでもお得なタイミングを狙うことがポイントです。もちろん納期も確認しておきましょう。迅速対応をしている業者の場合、数週間もかからずに納品してくれることがあります。
イベントで配布するのなら、イベント日に間に合うように逆算して発注しなくてはなりません。いつどんなタイミングでトラブルが起こるかも分からないので、余裕を持って期日を設定しましょう。
一方、上限を設けている業者もあります。何部発注しても一律料金という業者もあるので、量に応じてお得な業者を選ぶことが大事です。大量に発注したい場合には上限のない業者を選びましょう。
実際には上限は設けられていない業者ばかりです。何部以上はいくら、というように料金が決められているからです。まとめて発注した方が割安になるのなら、一度、大量発注してしまった方がいいかもしれません。腐るものでもないので、在庫を置く場所があるのなら一度にまとめて発注してみましょう。
セットパックの種類などが豊富なところがお得
同人誌の印刷業者はたくさんあるため、どこを選ぶかは自由です。ただし、選び方を間違えてしまうと費用がかなりかさんでしまったり、品質の悪いものができ上がってきてしまったりすることもあります。安価かつ高品質のものを作ってくれる業者を見つけることが大事です。
特に多くの人が不安に感じる点は費用です。同人誌というとページ数が少なく、一般的な書籍よりも素人感が強いものというイメージを持つ人もいることでしょう。しかし、大きな同人イベントなどに出店することになれば、かなりの売れ行きが期待できます。そこから人気に火がつくことも少なくありません。
場合によっては同人会のカリスマ的存在になれることも夢ではないのです。そのため、漫画家を目指している人などが同人誌を作ることがよくあります。最初は収入が少なく出せる費用も少ないことから、無理のない程度の費用で作るようにしましょう。
少しでも安価で高品質のものを作ってくれる業者は口コミ情報を参考にして探すこともできます。特におすすめなのはセットパックの種類が豊富な業者です。多いところは全11種類のセットパックから選べるところもあります。
どんな同人誌にしたいのかイメージができ上がっていない場合などは、様々なセットパックを提案してくれる業者を活用した方が便利です。その際、部数決めには慎重になりましょう。特殊加工などをすると、当然、費用はかさんでしまいます。その分、部数を減らさないと費用を捻出できないということになっては大変です。
譲れる条件と譲れない条件を明確にしておきましょう。また、たくさん作っても売れ残ってしまっては意味がありません。完売するくらいを作ることがポイントです。そうしないと費用の元が取れないからです。初めて作る場合には大それた部数を発注するのは避けましょう。30部から50部辺りが妥当なところです。
それでも同人イベントに出店して完売とならないことがあります。何度かイベントを体験していくうちに適切な部数がどのくらい分かってくるはずです。何事も何度か経験して覚えていくことが大事です。
インターネットで発注してみよう
同人誌の印刷発注方法はいろいろありますが、最近はインターネット経由で発注するのが主流です。その方がいろいろな業者を比較しやすく、発注もしやすいので便利だからです。まず、どんな業者があるのか、いくつかピックアップしてみましょう。
各業者のホームページをくまなくチェックすることも大切です。通常、ホームページに料金表や発注からの流れなどが載っています。初めて発注する人こそ、じっくりと確認しておきましょう。
後々、トラブルにならないようにするためには一連の流れを把握しておくことが大事です。また、発注前には発注内容をきちんと確認しておきましょう。特に間違えやすいのは部数です。本当は30部でいいのに一桁間違えて300部も納品されてしまったとしたら、これはもう大変なことになってしまいます。
でき上がってしまったものは返品することもできません。費用は当初の30部の分だけ支払うことになるものの、同人誌そのものは300部納品されたままになってしまいます。後はもう自分で捌き切るしかありません。同人イベントなどにどんどん参加して、どんどん売っていきましょう。
このようなトラブルに陥らないようにするためにも、発注内容は発注後もすぐに確認しておきましょう。直後ならすぐに印刷されるわけではないのでまだ間に合います。
また、インターネット発注のいいところは、複数の業者から見積もりを出してもらい比較する時間があるところです。少しでも費用を安く抑えたい人こそ、じっくりと時間をかけて比較しましょう。交渉次第で多少は安くなることもあります。
上記のように、同人誌を専門の印刷業者に発注する場合には部数の下限と上限を確認しておいた方が無難です。特に大事なのは下限です。最低でも何部というように決められている業者が多いからです。
初めて発注する場合、費用が気になる人も多くなっています。いくら下限数ギリギリに発注しても、相応の費用はかかるものです。無理のない費用で発注できる業者を見つけることがポイントです。中にはセットパックの種類をたくさん設けている業者もあります。その方がお得です。