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そもそも同人誌とはどういうもの?

公開日:2019/05/15  最終更新日:2019/04/15

漫画やアニメといったいわゆるオタク文化が一般化し、日本だけでなく、海外でも人気を博しています。そんな文化の中で「同人誌」というものがあります。

しかし本屋さんに並んでいる漫画等と何が違うのかまではご存知ない方もいらっしゃるのではないかと思います。そこで同人誌とはどういうものなのかをご紹介します。

 

そもそも同人誌とはどんな本なのか

同じ趣味や志を持つ人の集まりを同人といい、その集まりで同人活動と呼ばれる創作活動を行い、その創作活動を通して自ら出資して製作する冊子のことを同人誌と呼びます。これは何も一般の人に限ったことではなく、プロの漫画家もアマチュアとして個人の作品を作成することもあります。

近年は紙媒体だけでなく、電子媒体で作成されたものも出現してきています。現在の同人作品は漫画やアニメ、ゲームの後日譚や外伝のような二次創作と呼ばれる作品が多い印象が強くなっていますが、この文化の始まりは文学でのオリジナル作品の執筆、発表にあります。

明治時代の硯友社の我楽多文庫などでオリジナルの文学、小説、短歌、俳句の発表の場を求めて自費で雑誌を刊行したことが始まりとされています。のちに文豪と呼ばれるようになった作家を同人雑誌から排出したことも多数あり、文学界にて一定の地位を築きました。

第二次世界大戦後からは漫画やアニメの文化が隆盛し、それらの同人誌も制作されるようになりました。漫画の同人誌は文学の同人誌と同じく、発表する場がないオリジナル作品の発表の場としての役割を果たしていましたが、それ以外に他作品の二次創作物の発表の場にもなっていきました。

その後はこの二次創作物の掲載が主流となっていきますが、創作系のものも新たな動きを模索しています。発刊にかかるコストの低下によって同人雑誌の内容も多様化していきました。1990年代にはコンピュータグラフィックが十分な性能を備え出したことからか、ゲームの攻略やシナリオのサブストーリーなどの同人雑誌も増加していきました。

また、対象も漫画やアニメ、ゲームに留まらず、鉄道やコンピューターなどの技術的な内容を掘り下げた内容を扱うものも出現し多様化が進んでいます。

 

様々な形態を持つ同人誌の分類方法

同人誌にはある程度の決まった作成方法が存在し、その作成方法に則って分類分けをされることがあります。1つ目は掲載する内容の全体を一人またはほとんどの割合を一人の作品で構成されたものを個人誌と呼びます。

近年はこの形態が主流な発行形式になっています。次に特定のジャンルで複数の作家が寄稿したものを合同誌と呼びます。それぞれが独立したサークルとして活動している作者の作品が掲載されたものを指すものが一般的です。

また、厳密な定義があるわけではありませんが、作家同士で意見を出し合いながら作成するものを合同誌と呼び、企画や取りまとめを行う主宰者のような人物が中心となって作成されたものはアンソロジー本と呼び、区別されることもあります。

冊子の作成方法でも分類分けが可能で、コピー本とオフセット本と呼ばれるものがあります。コピー本はその名前の通り、個人がコピー機などを使用して作成するものがコピー本と呼ばれます。

手軽に作ることができるということがメリットとして挙げられます。オフセット本は業者に印刷や製本を依頼したもの指します。業者の印刷方法には版を用いるオフセット印刷とプリンターによるオンデマンド印刷があります。

また、同人雑誌を頒布するコミックマーケットというイベントの大型化、市場の拡大により、同人雑誌の印刷を請け負う印刷所も増えてきています。そのため、印刷業者にも依頼しやすくなってきている状況であるといえます。印刷コストの低減やコピープリンターなどの低価格化など、同人雑誌の市場規模の拡大による印刷業界への影響も発生しています。

 

同人誌とその他の雑誌等との違い

製作方法以外の違いについて漫画雑誌を例にしてご紹介します。まずは、出版社の有無です。同人雑誌の場合は自費での出版になりますので出版社を通さずに発刊します。

出版社を通さないため、出版社などの外からの干渉がなく、自分の作品を好きなように作成することができるのが最大のメリットです。売上や需要などを意識せずに作品を作ることができますが、発刊にかかる費用を全て自分で賄わなければなりません。

それに対して一般的な漫画雑誌は商業誌という分類になります。商業誌は出版社を通して発刊することになります。これにより作者は作品の作成にかかる費用を負担する必要がなく、出版社側で広告等の宣伝活動や、図書館や書店への営業活動を行ってくれます。

ただし、出版社を通して発刊した作品の複製や販売の権利は出版社側が保有することになります。また、企画や編集など作品に対して出版社側の意見が反映される場合が多々あります。売上や人気も気にする必要がありますので、いわゆるプロ意識というものが必要になるということでしょう。流通経路にも違いがあります。

同人誌の場合は街の書店や中古本販売店に並ぶことはまずありません。売りたいという利益の追求よりも自分の作品を好きなように表現したいといった考えが優先されるため、市場の需要に合わない作品である場合も多々あるためです。

ただし、そういった同人誌の買取、販売を行っている書店も例外として存在しています。基本的に同人雑誌はコミックマーケットという同人誌即売会で頒布されます。大小含めると年間で数百回開かれているといわれています。

ニュースでも扱われる夏と冬のコミックマーケットでは3日間で50から56万人が訪れる大規模なイベントとなっています。その他の販売経路は委託による販売やインターネット上でのダウンロード販売、インターネットオークション、サークルから個人への直売といったルートが存在しています。

それに対して商業誌の漫画雑誌は出版社を通して図書登録されるので通常の書店に並びます。またインターネット通販でも購入が可能です。ここまでは一般的な漫画雑誌を例に紹介してきましたが、より似たような名前をしている自費出版との違いはどこにあるのでしょうか。自費出版は名前の通り発刊までにかかる費用を著者自ら負担します。

そして書く内容も描きたいものを自由に書くことができます。両者の違いはこれも出版社を通すかどうかにあります。自費出版の場合は編集から製本といった工程を出版社で行なってもらえるので、同人雑誌に比べると本格的な作りの本を作成することができます。

また出版社を通すことで出版コードをつけることが可能になり、国会図書館に置いてもらうことも可能になります。本格的な作りや、より多くの人に読んでもらいたいという場合は自費出版の方が有利といえます。

 

文学から始まっているというと少し畏まった印象がありますが、自分で費用を負担してでも、自分の作品を好きなように表現したい、自分の作品を発表して読んでもらいたい、という情熱が原動力となっていることに変わりはありません。

そこに文学や漫画などのジャンルの違いはあれど、作者の好きなもの、伝えたいことをのびのびと表現しているということに変わりはないのではと思います。

 

 
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