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オフセット輪転印刷とはどんな印刷方法?利点や注意点を確認しよう!

公開日:2022/07/01  最終更新日:2022/07/27

どんな印刷方法?

たくさんの印刷方法の中で、とくに大量印刷に用いられることが多いのがオフセット輪転印刷です。しかし、印刷についての知識がないと、具体的にどのようなものなのかわからない人が多いことでしょう。今回はオフセット輪転印刷の概要について、利点や注意点などと一緒に解説します。

オフセット輪転印刷とは

オフセット輪転印刷とは、オフセット印刷と輪転印刷を合わせたものを指します。そのため、オフセット輪転印刷を知るためには、オフセット印刷と輪転印刷を理解することが欠かせません。それぞれの特徴は次の通りです。

オフセット印刷の特徴

オフセット印刷は平版印刷の一種です。オフセットとは日本語で「付けて離す」という意味のこと。転写ローラーにインクを移し(オフ)、その後、印刷面に転写します(セット)。たくさんある印刷方法の中で代表的なもので、多くの人が利用しています。大きな特徴の一つが、印刷する際に版が直接紙に触れないよう、ブランケットと呼ばれる中間転写体を間にはさむこと。

理由は版を長持ちさせるためです。版が直接紙に触れる状態でプレスすると、版に大きな負担がかかります。何度も印刷をくり返すうちに、版がすり減ったり、欠けたりすることも考えられ、とくに大量印刷する場合は版を新しく作り直す必要が出てくるでしょう。ブランケットをはさむことで版が長持ちし、大量印刷が可能となります。

輪転印刷の特徴

輪転印刷とは、輪転機と呼ばれる印刷機を使った印刷方法を指します。新聞や折り込みチラシの印刷機と聞くと、イメージが湧く人がいるかもしれません。

断裁されておらず、まるでトイレットペーパーのようなロール状になった紙に、次々と印刷します。1枚の長い用紙に連続で印刷できるので、大量印刷に向いています。印刷機自体に断裁や折り機能が付いているため、印刷がすべて終わってからそれらのプロセスが行われるのも特徴です。

オフセット輪転印刷の特徴

オフセット輪転印刷のもっとも大きな特徴は、高速で大量の印刷ができることです。版が長持ちするようにブランケットをはさんでいるため、使えなくなるまでの間はずっと、同じ品質で大量のものを印刷し続けられます。数千枚~数万枚など、とにかく大量の印刷をしたいケースに向いているでしょう。

オフセット輪転印刷の利点

続いてはオフセット輪転印刷が持つ、主な利点を全部で3つ紹介します。

利点①:鮮明に印刷できる

1つ目の利点は、鮮明に印刷できることです。オフセット輪転印刷ではブランケットをはさむため、版が直接紙に触れません。そのため、印刷物が鮮明になる特徴があります。

また、写真や文字の再現に本当に必要な分だけのインクを紙に密着させることから、完成物はほかの印刷方法と比べてシャープなイメージとなるでしょう。写真や文字、イラストなど、あらゆるものを鮮明に印刷できます。多色印刷にも向いています。

利点②:短期間で大量のものを印刷できる

オフセット輪転印刷では断裁されていないロール紙を用い、高速で次々と印刷します。そのため、短期間で大量のものを印刷したいときに向いているといえるでしょう。あらかじめ断裁されているものに印刷する枚葉印刷機でも、印刷スピードは充分に速いものの、その数倍以上のスピードで印刷できます。

利点③:大量印刷でコストを抑えられる

1つの版で大量のものを印刷できるため、印刷物が多くなればなるほど、1枚あたりの印刷コストが安くなるのも大きな利点です。反対に、小数印刷の場合はほかの印刷方法と比べて、コストが高くなってしまうかもしれません。

オフセット輪転印刷の製版には、大きな費用がかかるためです。小数印刷の場合はオフセット輪転印刷ではなく、ほかの印刷方法を検討してみるとよいでしょう。

オフセット輪転印刷の注意点

オフセット輪転印刷にはたくさんのうれしい利点があるものの、印刷する際にはいくつかの注意点があります。

四方に白いフチがつく

ロール状の紙を使って印刷することから、オフセット輪転印刷では印刷物の四方に白いフチがつきます。フチがついたものは、JIS規格サイズ(正寸)よりも大きなサイズとなるので注意してください。

ただし、業者によっては白フチがないJIS規格サイズ(正寸)のものに断裁してくれるところもあるでしょう。その際は塗り足しが必須となり、仕上がったサイズいっぱいにデザインが入ります。

白いフチのところに、小さな穴がつく

業者や印刷機によっては、四方の白いフチの部分に、針穴と呼ばれる小さな穴がつくこともあります。針穴は直径1mmほどですが、針穴があっても問題ない場合にオフセット輪転印刷を選びましょう。または先で述べたように、印刷後に白フチを断裁してもらう方法もあります。

印刷物1枚ごとに、表裏や上下左右の向きが異なる

印刷する方法から、どうしても印刷物1枚ごとに表裏や上下左右の向きが異なってしまいます。業者によっては追加料金で向きをそろえてくれるオプションがあるので、希望する場合は検討してみるとよいでしょう。

細かい文字の再現には向いていない

細かい文字の再現には向いていない点にも注意してください。オフセット輪転印刷の版は、網点と呼ばれる点が集まって作られています。網点間は少しずつ空いていることから、小さな文字はうまく印刷されないかもしれません。また、細い線なども同じです。小さな文字や細い線を含む印刷をしたい場合は、内容によってはほかの印刷方法を検討するとよいでしょう。

ひじわが発生することがある

オフセット輪転印刷は短時間で大量の印刷物を仕上げるため、印刷した後のインクをドライヤーで一気に乾かします。高熱の風を紙の上下にあてて乾かすため、温度が高すぎると水分が飛んで紙にひじわが発生したり、インク部分が火ぶくれになったりするかもしれません。

オフセット輪転印刷が向いているケース

最後にオフセット輪転印刷が向いているケースを紹介します。

大量印刷したいとき

まずは大量印刷したいときです。短時間で大量の印刷物を仕上げられるので、できるだけたくさんのものを印刷したいケースに向いています。また、大量に印刷することで1枚あたりのコストを抑えられるのも、大きなメリットの一つです。

写真を印刷したいとき

写真を印刷したいときにも、オフセット輪転印刷がおすすめです。鮮明に印刷できること、またほかの印刷物と比べてシャープさが表現できることなどから、写真の印刷やデザインにこだわりたいものの印刷に向いています。

同じデザインをリピート印刷するとき

最後は同じデザインを、リピート印刷するときです。オフセット輪転印刷の版は長持ちするため、同じデザインの版を使って何度も印刷ができます。最初に版を作るコストはかかりますが、同じ版を何度も使って印刷すれば、版を作り直す必要がありません。

まとめ

オフセット輪転印刷とは、オフセット印刷と輪転印刷を合わせた印刷方法のことです。主に「鮮明に印刷できる」「短期間で大量のものを印刷できる」「大量印刷でコストを抑えられる」といった利点があるでしょう。ただし、四方に白いフチがついたり、印刷物1枚ごとに表裏や上下左右の向きが違ったりする点には注意してください。

業者によっては追加料金で、それぞれの問題に対応してくれるところもあります。何を印刷するのか、何枚くらい印刷するのかなどに応じて、適切な印刷方法を選ぶことが大切です。

 
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