同人誌をコンビニで印刷するやり方
同人誌を印刷して販売する人が増えていますが、通常の印刷工場ではなかなか引き受けてくれません。通常の印刷工場が最低100部以上からでないと印刷をしてくれないからです。小さな工場では少部数でも刷ってくれることありますが、部数が少ない場合はコンビニのコピー機が便利です。
もくじ
まずは原稿を用意することから始める
同人誌を印刷する場合には、まず自分で原稿を用意しなければいけません。最近は、印刷工場にもっていく場合もデータでやりとりをしているため、紙媒体でやりとりしているケースは少ないです。コンビニで刷る場合も、紙媒体よりもデータで用意した方が良いです。紙媒体でもできなくはありませんが、時間がかかってしまうため非効率的です。
データを用意する場合は、PDFやJPEGなどを利用した方が良いです。それ以外の形式でも印刷をすることができるコピー機もありますが、PDFやJPEGならば最低の所で扱っているためストレスなく利用することができるでしょう。
同人誌のデータを作るためには、パソコンを用意する必要があります。パソコンで作成すれば、JPEGやPDFにする場合でも比較的容易です。作ったものは、持ち運びが容易なSDカード等に保存しておくと良いです。あるいは、フラッシュメモリー等を利用しても良いです。この点は、好みによって分かれるところといえます。自分で使いやすい方を使うと良いでしょう。
刷る場合の注意点をいくつか理解しておく
実際に同人誌をコンビニで刷るとなれば、いくつか注意をしておいた方が良いこともあります。まず、データの容量です。例えば、フラッシュメモリーを使う場合ですが、より合理的なやり方があるとすればなるべく他のデータを入れないことです。例えば、今回刷る枚数が15ページだった場合、その15ページだけを入れておくと時間を短縮することができます。逆に、同人誌とは全く関係ないような画像や動画などが入っている場合、読み込みが遅くなる可能性があります。
自宅でプリンターを使って印刷をする場合とは異なり、コンビニで刷る場合には他のお客さんがコピー機を使う可能性もあるわけです。このような時、データの読み込みが遅く時間がかかってしまったとすれば、迷惑になるでしょう。もちろん他のデータを外したくない場合には、あえてお客さんが少ない夜中にコピー機を利用する方法もあります。この辺は、臨機応変に考えておいた方が良いです。
後は、SDカードやフラッシュメモリーの取り忘れに注意をしなければいけません。基本的なことですが、フラッシュメモリーなどをコピー機に刺しっぱなしで帰宅してしまう人もいます。運がよければ手元に戻ってきますが、なくなってしまうこともあり、そうするともう一度作り直さなければいけなくなるでしょう。
どれぐらいの料金がかかるのか
コンビニで同人誌を刷る場合であっても、お金はかかります。印刷所で刷る場合は、通常たくさんの部数を注文すれば単価が安くなる仕組みです。例えば、5冊しか注文しない場合と500冊注文する場合では、1冊あたりの単価が2倍以上違うこともあります。このように大きな違いが出るのは、印刷する手間と言えるでしょう。
しかしコンビニの場合は、たとえ1冊だけ印刷しても50冊印刷しても単価に違いはありません。何故かと言えば、業者に依頼する場合と異なり自分が主体となって作業をするため手間賃などは関係ないからです。もちろん、50種類の同人誌を作りそれぞれ1部ずつ印刷する場合と、1種類の同人誌を作りそれを50部作る場合では、前者の方が相当手間がかかります。仮にそうであっても、コンビニとしては、コピー用紙1枚につき料金の単価が決まっているだけで、どちらであってもかかる費用は変わらないと考えているわけです。
ここからわかることは、冊数が少ないほどコンビニを使うメリットは大きくなると言えるでしょう。料金は、モノクロの場合1ページにつき20円程度です。カラーの場合は、70円程度になります。
表紙などはどのようにしたらよいか
印刷をする場合には、表紙のことも考えなければいけません。通常同人誌は、中身のページも重要ですがそれと同じ位表紙も大事になります。もし、知らない人に販売するとすれば、その表紙の内容によって売れ行きが大きく変わってくると言って良いでしょう。そのため、中身と同じ位力を入れなければいけない部分です。この部分がいい加減に作り込まれていると、せっかくのお客さんを逃してしまいかねません。
表紙に関しては印刷をすることができるものの、紙の厚さなどが限られてくるため注意が必要です。専門の業者等は、様々な種類の紙を扱っています。週刊少年漫画のように、薄っぺらい紙を利用することもできますが、高級な紙を利用することも可能です。
この点コンビニの場合には、薄いものと分厚い物を利用することができる場合もあれば、できない場合もあるため事前に確認をしておく必要があるところです。この点について分厚い紙を利用したいけども利用できない場合には、別のお店に行くかあるいは、表紙だけ自分の家でプリンターなどを使って作る方法もあります。
いくつか制限があることも知っておこう
コンビニを利用して刷る場合、同人誌を作る場合でもいくつか制限があることを知っておいた方が良いかもしれません。数ある制限のうち1つは、余白部分を利用することができないパターンが多いことです。
通常漫画でも小説でも、ページの端っこのほうにわずかな余白があります。その余白を完全になくすような同人誌を作りたい場合、コンビニのコピー機では実現するのは難しい可能性が高いです。ただ、余白を限りなく減らすことが可能です。それで問題なければ、1番余白を小さくした設定でプリントアウトしてみましょう。
同人誌の中には、白黒とモノクロが混じっているパターンもあります。実際に最初の数ページだけカラー印刷がされており、残りは白黒のパターンもあります。コピー機を利用する場合はこのような対応ができない可能性も高いです。もしモノクロと白黒を混ぜたい場合には、別々に刷る方法が考えられます。手間はかかるかもしれませんが、1番確実な方法の1つと言って良いでしょう。特にこだわりなければ、どちらかに統一をして作業時間を短くする方法もあります。
見本の考え方を理解しておくのがおすすめ
コンビニで同人誌を刷るやり方がわかったとしても、見本の考え方を理解しておかなければ無駄にお金を使うことになりかねません。通常は、どのような業者に依頼する場合でも、見本を手渡されます。見本をわざわざ手渡す理由の1つは、大きなミスを防ぐためです。データ上でミスをしていないと感じても、実際に紙媒体で見ていくと思わぬところにミスがある事を認識するでしょう。
そのような理由から、1冊は見本として手渡されるわけですが、コンビニのコピー機を利用する場合には見本と言う考え方はありません。仮に30部印刷する場合でも間違えた状態で印刷をしてしまい、後でやり直しになるケースもあります。1ページだけ書き直すならば良いですが、ページの数字が全てずれている場合などは、全てやり直しが必要な可能性もあります。
ミスをしないやり方があるとすれば、1冊だけ確認用に作っておくことです。そこでじっくりと眺めて問題なければ、そのまま必要な部数を刷ると良いです。当然その分お金はかかりますが、全てやり直すよりも小さなリスクで作ることができます。
同人誌をコンビニで刷る場合のやり方は、まずデータを作成することが必要です。PDFやJPEG等にしておくと大抵のコピー機で利用することが可能です。フラッシュメモリーやSDカードを使う場合、他のデータはなるべく消しておいたほうが時間を短縮することができます。表紙に関しては、サイズや紙の質などを選ぶことができることも多いです。