同人誌印刷の表紙・奥付はページ数に含まれる?ページ数の数え方を解説!
同人誌を初めて制作する人は、印刷所に印刷と製本を依頼するときに、ページ数を間違えて発注しないように気を付けましょう。今回の記事では、表紙や奥付はページ数に含まれるのか、ページ数の数え方、表紙の数え方について紹介します。何度も同人誌を制作している人も参考になる記事なので、読み進めてください。
表紙・奥付はページ数に含まれる?
ページ数に含まれるものと、ページ数に含まれないものを知っておきましょう。間違えて覚えないようにしてください。
表紙は印刷所により異なる
表紙は全部で4ページありますが、印刷所によりページ数に含まれる場合と、ページ数に含まれない場合があります。そのため、印刷所のサービスを利用するときにスタッフに質問しましょう。
初めて同人誌を制作する人だけではなく、これまで何度も同人誌を制作した経験がある人も、初めてサービスを利用する印刷所では勝手が分からないので確認するようにしましょう。これまでの経験に頼りすぎるのは良くありません。
奥付はページ数に含まれる
奥付はページ数に含まれるので、印刷所に枚数を発注するときに忘れないようにしましょう。
奥付は、同人誌の発行責任者を明らかにするだけではなく、顧客にとっては問い合わせ先となるので、印刷してもらわなければ困ってしまいます。
奥付には、連絡先や発行年月日だけではなく、ペンネームやサークル名なども記載しているので、自分や所属しているサークルのPRも兼ねています。PR活動を成功させるためにも、発注ミスにならないようにしてください。
ページ数に含まれるもの
メインコンテンツの部分、扉、目次などがページ数に含まれるものとなっています。扉は、用紙が本文と同じ場合にこのようになります。
ページ数に含まれるものが何なのか混乱してしまいますが、印刷所に確認すると丁寧に教えてくれるので、自分だけで悩みを解消しようと思わないようにしましょう。ページ数に含まれるものが明らかになると、発注するときに困らなくなります。
ページ数に含まれないもの
遊び紙、扉、口絵などはページ数に含まれません。扉は、用紙が本文と異なる場合は、遊び紙と同じく加工の扱いになるのでこのようになっています。
加工なのでページ数には含まれませんが、料金が別途設定されている場合がほとんどです。料金プランは打ち合わせや見積もりのときに確認しておきましょう。
同人誌制作におけるページ数の数え方
これから何度も同人誌を制作する人は、この機会にページ数の数え方を覚えましょう。いくつか注意事項があるので押さえておきましょう。
紙の枚数はページ数ではない
初めて同人誌を制作する人は、紙の枚数がページ数なのではないかと考えてしまうでしょう。しかし、紙の枚数はページ数にならないので注意してください。たとえば、A4サイズの原稿が4枚ある場合でも4ページにはなりません。
印刷所にもよりますが、ページ数を伝えると背幅を教えてくれる場合があります。ですから、勘違いしてしまう人もいるでしょう。
ページ数の数え方
紙1枚で2ページとなっているので間違えないようにしましょう。紙1枚を1ページとして数えてしまう人がいるからです。表で1ページ、裏で2ページとなります。こちらの数え方は、書店などで販売されている書籍と同じなので参考にしてください。
特に、ページ数が多くなると間違えてしまう可能性があります。間違えないように、自分だけではなくサークル仲間などにも確認してもらいましょう。
ノンブルでページ数を数えない
ノンブルとはページ番号のことです。ページの下段に記載されている数字を、そのままページ数として認識しないようにしましょう。そのまま発注するとミスしてしまう可能性があります。
ノンブルはパソコンの便利な機能ですが、すべてのページに振られているわけではないので、設定を確認してください。
たとえば、扉や目次はノンブルを振らない設定にしている、ノンブルを3から開始している、白紙のページを途中で差し込んでいるというような場合は、そのまま数として数えて発注してしまうと、不備扱いされてしまうでしょう。
表紙の数え方は?
同人誌の原稿が出来上がると気持ちが高揚しているでしょう。しかし、印刷所に印刷と製本を依頼して、手元に同人誌が届くまで油断してはいけません。発注ミスにならないように印刷所と連携しましょう。
表紙は全部で4ページ
表1は表紙、表2は表紙の裏、表3は裏表紙の裏、表4は裏表紙となっています。そのため、表紙は全部で4ページになります。表紙は、含まれる場合と含まれない場合があるので注意しましょう。
表紙を含める場合は印刷所から、表紙を含む発注数を教えてくださいというように、打ち合わせや見積もりのときに伝えられるでしょう。なお、左綴りの場合も右綴りの場合も、表紙の数え方は同じです。
これから同人誌の制作を継続していく人は、表紙の数え方は覚えておくと良いでしょう。基本的なことを知っておくと打ち合わせがスムーズに進みます。また、打ち合わせ内容が頭に入りやすくなります。
発注するときのルールは印刷所により異なる
さまざまな印刷所のサービスを利用している人は混同してしまいがちなので、それぞれの印刷所のルールを確認しておきましょう。
また、印刷所のルールが変更されている場合もあるので、久しぶりにサービスを利用する人は、料金プランやサービス内容を確認することをおすすめします。
間違えて発注してしまうと、自分が求めているものを手に入れられなくなるだけではなく、顧客にも悲しい思いをさせてしまうので、後悔してしまうでしょう。
同人誌の原稿が出来上がった後は、印刷と製本に取り組むだけになりますが、まだ同人誌は完成していないので気を緩めないようにしましょう。
間違えると不備扱いされてしまうので注意する
同人誌の原稿が出来上がった後は、自分で印刷や製本に取り組むのは難しいでしょう。そのため、印刷所のサポートを受けることになりますが、発注する数を間違えると不備扱いされてしまうので注意してください。
まず、初めて同人誌の印刷や製本に取り組む人は、サークル仲間にサポートしてもらうと良いでしょう。サークル仲間がおすすめする印刷所にサポートを依頼すると、すでに信頼関係が構築されている場合がほとんどなので、打ち合わせや相談もスムーズに進行するでしょう。
ただし、打ち合わせや相談のときに、分からないことがあれば、サークルの仲間がサポートしてくれると思い込まないようにしましょう。印刷所のスタッフに分からないことがあれば質問してください。
次に、何度も同人誌を販売している人は油断してはいけません。同じ印刷所のサービスを利用する場合は問題ありませんが、今までとは違う印刷所のサービスを利用するときは、印刷所により発注するときのルールが異なるからです。
自分のこれまでの経験を頼りに作業を進めるのは悪くありませんが、打ち合わせのときに表紙の数え方や締め切りなどについて確認しておきましょう。
慣れてくるとこのような確認作業が適当になってしまう人がいるので、失敗を未然に防止するために丁寧に取り組みましょう。
まとめ
同人誌が自分の手元に届くまで油断してはいけません。自分が望んでいる同人誌を手にすることができれば、購入する顧客も満足できるでしょう。
そのためには、印刷所のルールも知っておく必要があります。この際、分からないことをそのまま放置するのではなく、どのような些細な悩みでもスタッフに確認しましょう。思い込みは発注ミスに繋がってしまう可能性があります。印刷所に迷惑をかけないようにしましょう。