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無線綴じと中綴じの違いとそれぞれのメリット

公開日:2020/08/01  最終更新日:2020/07/22

印刷した紙をまとめて一冊の本にするためには、製本の作業が必要です。製本にはいくつかの方法がありますが、日本でも広くおこなわれているのが中綴じと無線綴じです。この二つの綴じ方は大きな違いがあり、それぞれ特有のメリットがありますが、ここではそれらの違いやメリットについて詳しくご紹介します。

中綴じと無線綴じの違いについて

数ある製本の作業の中でも、比較的簡単にできる方法が中綴じです。中綴じとは紙の中央部を紐やワイヤーでとめて、紙を固定する方法です。中綴じで製本する場合には、紙に印刷する際に、独自の方法で印刷する必要があります。

右開きの本の場合なら、一番下に置く紙の右側の下側部分が1ページ目、右側の上側部分が本の2ページ目です。同じ紙の左側の下側部分には、本の1番最後のページが印刷され、左側の上側部分には最後から2番目のページが印刷されます。

本のページ数を追加する場合には、同じように紙を印刷していって、追加したいページの上に重ねます。全体の中央に近いページほど、紙を重ねたときに上の位置にきます。最後にまとめあげた紙を中央に折って、線に沿って数箇所ワイヤーか紐で固定します。

一方、無線綴じは、中綴じとはまったく異なる手順で製本する方法です。もっとも違う部分は、紙のまとめ方にあります。紐やワイヤーの代わりに接着剤を使用して紙をとめるのが無線綴じの大きな特徴なのです。接着剤は重ねた紙の背中部分に使用され、背表紙の内側部分に接着することで紙を固定します。

中綴じと無線綴じでは印刷方法にも違いがあります。無線綴じの場合には、紙をページ数どおりに重ねていきます。重ねる際には紙を中央で二つ折りにするために、紙の中央部を境にしてそれぞれ別のページを印刷していきます。

右開きの本の場合、一番上に置く紙の右側の上に1ページ目がきますが、紙が折りたたまれた状態で上側になるようにするために、紙の右側の裏側に1ページ目は印刷されます。紙の右側の表部分には2ページが印刷されるので、紙を折りたたんだ場合には、裏側の1ページ目のほうが上になります。

中綴じと大きく異なるのは、左側に印刷するページで、無線綴じでは左側の表側に3ページ目を印刷します。左側の裏側には4ページ目を印刷することで、紙を中央で折りたたんだときに、1ページ目から4ページまで順番に読むことができます。紙を追加したいときには、同じような方法で5ページ目から8ページ目までを紙に印刷して、中央で二つ折りにして、最初の紙の下に重ねていきます。

中綴じで製本をすることのメリット

中綴じで本を製本する方法には多くのメリットがあります。

1つは、製本する紙の枚数が少ない場合でも簡単に本を制作できること。中にワイヤーや紐を通して固定するために、使用する紙の量が少ないほど、安定して紙を固定させることができます。100ページ程度のボリュームの本でも、中綴じならばしっかり固定させることができます。

2つ目は、製本するのに時間がかからないことです。短い時間でも本を作ることができるのは、製本に接着剤を使用しないからです。接着剤を使用して製本する方法の場合には、接着剤を紙につけてから、紙を背表紙にしっかりと固定させるまでに時間を置く必要があります。

そのため、接着剤が乾くまでしばらく放置しておかなければいけないのですが、ワイヤーなどを使うことで時間のロスをなくすことができます。短時間で多くの本を印刷するときにも便利な方法で、薄めの週刊誌などにもよく使用されています。

3つ目はコストが安いこと。費用を抑えて本を作れることも中綴じのメリットといえます。接着剤を使用して製本する方法の場合には、あらかじめそれぞれの紙を折りたたんで積み重ねた状態にしておかなければいけませんが、これは機械を使用する場合でも時間のかかる方法です。ワイヤーを使ってとめる中綴じならば、中央に折れ目を入れた紙をまとめて重ねていき、最後に中央部をワイヤーでとめてまとめればよいので、他の方法よりも時間をかけずに製本ができます。

4つ目は本が見やすくなること。中綴じでは本の中央部をワイヤーで固定するために、本をめくるときに右側と左側に広げやすくなっています。特に大きな違いがあるのが本の内側の部分で、本のページが広げやすいために、内側の部分も見やすくなっています。

漫画など、本の内側にも絵や文字が書かれている本でも見やすい方法です。接着剤を使用して製本する方法だと、本のページ数が多くなると内側部分が見えにくくなるページがありますが、中綴じではワイヤーを使ってとめることで、どのページも見やすくなります。

無線綴じで製本することのメリット

無線綴じで製本する方法にも多くのメリットがありますが、とくに大きなメリットは大量の紙を使用する場合でも製本がしやすいことです。本のページ数が増えるごとに製本に使用する紙の数も多くなりますが、製本しなければいけない紙の数が多すぎると、ほかの方法ではしっかりと製本できなくなる場合があります。

ワイヤーなどを使用して製本する方法の場合には、すべての紙にしっかりとワイヤーを通さなければいけないために、紙の量が多すぎる本を作るためには不向きなのです。しかし、接着剤を使用することで紙の量が多くなってもしっかりと固定させることができます。

400ページや500ページといったページ数の多い本でも、無線綴じならば簡単に製本できるので、大作を印刷したいときにも使用しやすい方法です。丈夫な本を作ることができるのも無線綴じのメリットで、本の外側につける背表紙に硬い紙を使えば、ハードカバーの本を作ることができます。

ハードカバーの本ならば水や汚れがついても簡単にふきとりやすいので、長期間保存したい本を作りたい場合にも最適です。使用する背表紙の材料にこだわれば、さらに丈夫な本を作ることも可能です。折れにくい素材の紙を背表紙に使うことで、損傷に強い本を作ることができます。ワイヤーなどを使って固定させる中綴じの場合には、ワイヤーに紙を通さなければいけないために、厚手の紙を使用することができません。

しかし無線綴じなら接着剤を使用して固定するため、内部の紙にも厚手の紙を使うことができます。見た目が豪華になるのも無線綴じのメリットで、デザインにこだわった本を作りたい場合にも最適な方法です。背表紙に費用をかけることで、さらに見た目を豪華にすることができ、背表紙に特殊な加工をすることもできます。

販売する目的で本を作る場合には表紙のデザインも重要になるので、人の目を引きやすい本を作りたい場合にも向いています。どのような内容の本か簡単にわかるのも、この方法ならではのメリットです。背表紙がついていると、本棚に置いたときに背表紙に書かれたタイトルで何の本か一目でわかります。そのため、本棚から必要な本をすぐに取り出すことができるのです。

 

本を製本するための方法として広くおこなわれているのが、中綴じと無線綴じの二つの方法です。この二つの方法の違いは、本を固定させるために使用する道具です。中綴じではワイヤーや糸を使って本を固定しますが、無線綴じでは接着剤を使って固定します。

固定する場所も異なり、前者は本の中央部で固定しますが、後者は本の背中側の部分に接着剤をつけて固定します。メリットもそれぞれ異なっていて、コストをかけずに本を作れるのが前者のメリットで、ページ数の多い本でも作れるのが後者のメリットです。

 
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