同人活動には名刺があると便利!?名刺の作り方とメリットをご紹介!
同人誌の販売には本を作ることが基本ですが、イベント時には自分の存在をもっと効率的にアピールするためにも「名刺」を用意しておくことがおすすめです。社交的な空気もある同人誌即売会では、どんな名刺を配布すると好印象でしょうか。この記事では名刺の作り方や、名刺がもたらすメリットを中心に解説します。
名刺って必ず作るものなの?
名刺はビジネスシーンに使われる印象があるものです。会社の取引時やご挨拶のお供に使うイメージですが、実は「同人誌即売会」の場所でも活躍しています。
とくに大規模な会場で開催される同人誌即売会は、とにかくたくさんの作家やサークルが出店している状況です。自分を知らない方が本を取ってくれても、購入してくれるとは限りません。しかし、目に留めてくれた以上は関心があった証でもあります。そんなときに、自己紹介として名刺を渡すことで次の機会には大切なお客様になってくれる可能性があるでしょう。
また、同人誌即売会は販売が集中するあまり接客が疎かになる場合も想定されます。本とお金を交換するだけの単純なやり取りに陥りがちですが、名刺を添えておくことで作家・サークル名を覚えてもらえ、丁寧な心遣いにもつながるでしょう。名刺が必須のアイテムかと問われればそうではありませんが、あると便利な存在であることは間違いありません。
名刺を作るとどんなメリットがある?
同人誌即売会向けにあえて名刺を作るメリットはどんな点が挙げられるでしょうか。メリットは3つあります。
まずひとつ目は「宣伝効果」です。同人誌即売会に足を運んでいる方は同人誌に関心がある方。実際の購入にはつながらなくても名刺を渡しておくことでどんな同人誌を書いているか、どんな作家・サークル名なのか覚えてくれます。また、気になるほかの作家やサークルと交流をする際にも名刺を渡すことでご挨拶がスムーズになるでしょう。あえてたくさん配る必要はありませんが、持っていると使えるシーンがとても多いのです。
2つ目のメリットは、「自身のサイトやSNSへの誘導」になること。多くの同人誌作家やサークルの方は、同人誌を作るだけではなくイラストを自身のサイトやSNSでも公開していることがあります。場合によってはサイトを経由して販売をしていることも。名刺があるとこうしたサイトを知ってもらうこともできます。
また、名刺があってよかったという方の中には、「売り切れ後にも名前を覚えてもらえる」という点を挙げています。同人誌即売会で販売できる部数は人力で持ち込める部数に限られるため、どうしても売り切れてしまう場合があるものです。しかし、売り切れた後も名刺があれば「このサイトでも販売している」と伝えられます。名刺がアフターフォローを兼ねた存在になることもあるのです。
最後に3つ目のメリットは「お礼を兼ねられる」ということ。名刺は自身の存在をアピールするだけではありません。名刺のデザインの可能性は無限大です。たとえば名刺の表面をサークル名やサークルのサイト名にし、裏面はお礼を込めたメッセージカードにデザインをしましょう。すると、「ありがとう」を伝えたい場面でも手渡しすることでメッセージがきちんと相手へ伝わります。このように名刺はご挨拶以上の用途にも可能性があるのです。
名刺に載せたほうがいい情報
これまでの解説で、同人誌即売会の際にはご自身の名刺を持ちたいと感じる方もいらっしゃるでしょう。では、実際に名刺を作る場合には、どんな情報を掲載するとよいでしょうか。基本の情報は5つ挙げられます。
まずひとつ目は「作家・サークル名」です。まず名刺の基本は自分が誰なのかを名乗ることに尽きます。ビジネスシーンで使う名刺同様に名前がある程度目立つように作ることが一般的です。
2つ目は「サイトのURL」です。自身のサイトを持っているのなら、必ず載せるようにしましょう。リピーターや新規顧客の獲得につながります。また、自身のサイトがない場合でも作品の販売サイトに登録しているのなら、リンクのURLも掲載しておくのがおすすめです。最近ではアクセスがスムーズになるようにQRコードを名刺に載せている方も増えています。
3つ目は「メールアドレス」です。作品を購入してくれた方や名刺を交換した方などが連絡したい場合には、メールアドレスがあると便利です。
4つ目は「イラスト」です。漫画やイラストを中心に作家活動をしている場合には、名刺をキャンバス代わりに使ってみましょう。得意のイラストを使うことで、ほかの方の名刺とは違うインパクトをもたらすことができます。4つ目は「ジャンル」です。同人誌界隈にはさまざまなジャンルがあります。
特定のコミックをモチーフに同人誌を作っている場合もあれば、小説や短歌など文学的なサークルも多くなっています。活動ジャンルをある程度わかりやすく載せておくことで、関心をより名刺を通して惹きつけることが可能でしょう。
最後に5つ目は「電話・住所」です。近年はメールアドレスやサイトのみを情報公開している方が多くなっていますが、問い合わせ先として住所や電話番号を希望される場合は掲載をしましょう。名刺に載せる基本的な情報はこの5つに絞られます。
このほかに、SNS用のアカウントをお持ちなら掲載がおすすめです。ただし、あくまでもビジネス用ではなく同人誌向けとして名刺を作るため、個人情報の取り扱いには注意して名刺を作成しましょう。
名刺は自作と印刷会社どちらがいいか
コンパクトながら魅力も充分な名刺ですが、いざ作ろうと考えると「自作」にすべきか「印刷会社に依頼」すべきか悩ましいものです。そこで、双方のメリット・デメリットについて紹介します。
■自作名刺のメリット・デメリット
同人誌向けの名刺であれば、ビジネスシーンとは異なるので形式にこだわる必要がありません。しかし、ほとんどの方は同人用の名刺を一般的なサイズ感で作っています。名刺サイズはお財布や名刺入れに収まりやすので、やはり一般的な持ち帰りしやすいサイズで作ることがおすすめです。
ご自身で作る場合のメリットは、家庭用プリンターで簡単に作れるという点でしょう。名刺向けの印刷シートも割安で販売されているので、サッとひと手間で作ることができます。
一方のデメリットは、家庭用向けのクオリティでしか作られないという点です。手軽で安く仕上がる分、質感はプロ作成と比べると見劣りしやすいので注意が必要でしょう。
■印刷会社に依頼するメリット・デメリット
印刷会社は豊富なデザインパターンを用意しているので、プロのような名刺を簡単に依頼することが可能です。ご自身でデザインをすると必要な情報とイラストのバランスが整いにくいという側面がありますが、印刷所はレイアウトの修正も長けているのでお任せしやすいでしょう。
また、家庭用とは異なり名刺向けの用紙にもさまざまな種類を用意できます。少し光沢のある用紙やラメ感があるもの、硬派な印象の配色まで家庭用プリンターではできない仕上がりが実現するのは、大きなメリットでしょう。
一方でデメリットはやはり価格です。高品質・名デザインな名刺が手に入る分、ご自身で作るよりも費用はかかります。予算と相談しながらどちらがよいのか検討しましょう。
この記事では同人誌活動向けの名刺について作り方やメリットを中心に解説しました。費用部分は自作よりはかかるとはいえ、プロメイドな名刺はやっぱりひと際目立ちます。素敵な名刺をお求めなら、印刷のプロへのご依頼を検討してはいかがでしょうか。