メディア(CD-ROM,DVD-ROM)で依頼した際は完成後に返却してもらえる?
最近は、同人誌を印刷する人が増えてきています。漫画や小説の世界では同人誌を発行することにより自分の才能を多くの人に見てもらうことが可能です。もし業者に印刷を依頼する場合、メディアを使う方法がありますが、完成後に返却をしてもらうことは可能かが問題になります。
可能なところと不可能なところがある
同人誌を作る場合には、昔のように紙のデータを業者に送ることはほとんどなくなりました。昔ならば、原稿などを直接業者に郵送してそれを印刷してもらう流れが一般的でした。ところが最近は、インターネットの流通が非常にしっかりしてきているため、すべてインターネットでおこなうことも可能になっています。
そこで、自分たちで冊子を作り業者に依頼する場合でも、やはりインターネットのデータでやり取りをすることが多くなっているわけです。このデータ自体は、ファイルで送信することもできますが、それ以外でもメディア(CD-ROMDVD-ROM)で送信することも可能になります。そうすると、業者にこれを渡せば簡単に印刷することは可能になるでしょう。
ただ、データ自体が戻ってくるかが問題になりますが、結論から言えば戻ってくる場合もあればそうでない場合もあります。この点に関しては、業者によって対応の仕方が異なりますので、事前に確認をしておいたほうがよいでしょう。
戻ってくるのが基本になりますが、戻ってこない理由は作業が面倒くさいからといった理由もあります。例えばCD-ROMの場合には、実際にインターネットを使わずに郵送するような例もあります。郵送する場合、業者の方も送り返さなければならない手間があるため、少々めんどくさいと考えて可能な限り手元に置いておく仕組みを採用していると考えられます。
そのため、事前にしっかりと戻って来るかどうかを確認しておかなければデータがなくなってしまう恐れもあります。この点をよく理解したうえで、業者に依頼しましょう。
著作権の問題を考えてみることも大事
世の中には、優良な業者はたくさんありますが、中には悪質な業者があることも知られています。悪質な業者は、たいていの場合その姿を表に出しませんので優良な業者を装っていることがほとんどになります。
いかにも悪質な業者の雰囲気を漂わせていれば、誰も注文することはないでしょう。悪質な業者の特徴としては、著作権侵害をするようなことがあります。例えば、CD-ROMなどのデータで同人誌を作ってもらおうとした場合、データが返却されない場合もあり得ます。
このような場合、そのデータが横流しされている可能性もあるわけです。データが横流しされていると、自分の作った作品がなぜか他人の作品として販売されているようなこともあるでしょう。
世の中は狭いようで広い部分があります。自分が知らない世界で自分が作った作品が、ほかの人の名前で売られているとすれば、著作権侵害になるといっても過言ではありません。もし、著作権侵害を気にしているようならば、少なくともデータを業者に渡すとき返却可能な業者だけを選ぶのがよいです。
そこまで神経過敏にならなくても、少なくともデータを返却しない業者もある場合その理由を聞いてみると良いでしょう。たいていの業者は、横流しするためにそのようなことをおこなっているわけではありません。
では、どのような理由でおこなっているかはその業者がどのような理由を説明するかによって異なります。業者としても、少しでも多くの受注を受けたいと考えていますので、可能な限り説明できる部分は説明してくるでしょう。その理由を聞いたうえで、その業者が本当に信頼できるかどうかを判断する方法があります。
たいていの場合は、返却するという作業を一つ省くために返却しないことが多くなっています。あるいは、もう一度やり直しを依頼された場合に手元にCD-ROMを預かっていれば、迅速に同じ作品を作り直すことができるというメリットもあります。いずれにしても、業者が何らかの理由を考えており返却不可能になっていますので、直接聞いてみるのが不安を解消するためにもよいかもしれません。
返却不可能になった場合の対応の仕方
返却不可能だと後でわかった場合には、大事なデータが失われてしまうことになりますので、この点に関しては後悔をすることになりかねません。ですが、返却不可能だとあらかじめわかっている場合には、業者自体を変えるかあるいはその業者に依頼をしてデータそのものをコピーしておくのがよいです。
データをコピーしておけば、いつでも復刻版が可能になるため少しの手間をかけてしっかりとコピーをして手元に残しておきましょう。ただ、コピーを残す場合にも多少お金がかかってしまうものです。新しいCDやDVDなどを購入しそこにコピーをしていく手間がかかるわけです。費用もかかりますので、その点もよく考えて業者選びが必要になります。
例えば、データをコピーするのに1,000円程度のお金がかかった場合には、その出費の分だけ少しでも安い業者にしなければなりません。なぜかといえば、それだけの費用が出ているということは赤字になる傾向も考えられるからです。
実際に、同人誌を発行する場合、かなり大量に発行しなければ黒字化させることは難しいでしょう。大量にたくさん作ったほうが業者も手間が省けるため、発行冊数を多くすれば安くなるような仕組みにしてあります。逆に、発行冊数は少なくなれば少なくなるほど、一冊当たりの単価が高くなる仕組みです。
このようなことを考えると、発行冊数が100冊未満や200冊未満の場合、データをコピーするのも赤字が拡大するため躊躇せざるをえない部分があることもわかります。ちなみに、100冊程度印刷する場合には、100ページの同人誌を作る場合でも一冊当たり1,000円ぐらいの費用がかかります。
もし、この場合1,000円未満で売ってしまうと赤字になりますので 1,000円以上の金額にしなければなりません。少し細かい話ですが、商売として考える場合にはそのような細かいところにも気を使って業者と取引きをすることが重要になります。
基本的に、同人誌を印刷する人は、お金のことばかりでなく自分の作品を世に出すことが目的になっているはずです。ただそうはいっても、わざわざ時間をかけて作品をつくったにもかかわらず損をするのでは割に合いません。少なくとも、お金の出入りがある場合には入ってくるお金よりも出てくるお金を意識しながら業者に依頼しましょう。
最近の同人誌は、データでつくる場合もありますがメディア(CD-ROMDVD-ROM)を使って業者に依頼する場合も考えられます。このとき問題になりやすいのは、メディア(CD-ROMDVD-ROM)を業者に渡した場合、返してくれるかどうかです。
返してくれる場合には問題ありませんがそうでなければどのような理由で返してくれないか直接業者に問い合わせてみましょう。もし、返してくれない業者の場合には自分のほうでデータをコピーして手元に置いておく必要があります。
ただこの場合にもお金がかかりますので、それならば初めからデータを返してくれるようなところにお願いをすると良いかもしれません。