同人誌の印刷は個人でも依頼できる?
コミックマーケットなどで多く扱われている同人誌は、いろいろな作品の二次制作となっているものが少なくありません。サークルなどで作成したものを販売するスタイルも多くなっています。では、もしサークルの中まで協力して作成したのではなく、あくまでも個人で同人誌を作成した場合はどうなのでしょうか。
同人誌の印刷を依頼するおおまかな流れ
業者に同人誌の印刷を依頼したくても、なかなかその内容がわからないとハードルが高いな、なんて思う人もいるでしょう。しかし、大まかな流れを知っていれば、それほど心配することなく業者に依頼することができるはずです。
では、実際に依頼する場合は、どのような感じの流れになっているか、大まかな流れを知るところから始めましょう。業者に依頼する場合、最初から原稿を送りつけるわけではなく、まずは見積もりを出してもらうことになります。
サイズとかデザイン、後は納品してもらいたい日時や配送してもらいたい場所などによって費用が大きく変わってきます。見積もり自体は直接業者に問い合わせておこなってもらうこともできますが、ネットで必要事項を入力するだけで簡単におこなえるものもあります。
見積もりの結果を見て、納得できる形となっていたら、次は発注することになりますが、電話の場合は時間が限られていますがネットは24時間対応となっているところが多いです。もちろん実際に業者のところに原稿を持って行って対応してもらうというわけではないので、予約などをする必要はありません。
たくさんの人がコミックマーケットの前になると依頼することがありますが、その際は基本的に受付順になることを知っておきましょう。発注をすると、いつまでに原稿を入稿してもらいたいという連絡が来るので、その日までに必ず入稿するようにします。
この場合、デジタル原稿であればインターネットを利用してすぐに送ることができるの、締め切りギリギリまで作業ができます。紙原稿でも対応してもらうことは可能ですが、紙の場合は郵送するための時間などもかかるので、その日数を考慮して依頼するようにしましょう。
また、業者によってもサービスが変わりますが早割などを活用することができるので、費用を節約したい場合はなるべく早く依頼することをおすすめします。
入稿したら、業者のほうで印刷製本作業を進めてくれるので、後は納品を待つだけということになりますが、その際は指定した住所に送り届けてもらえます。一箇所に一括で配送してもらうこともできますし、複数のところに分納してもらうこともできるので、お好きな形を選ぶと良いでしょう。
個人で作ったものを印刷してもらうことも可能
同人誌自体は、サークルで作成することもできますが、もちろん個人で自分の好きなものを作ったとしても問題はありません。ただ、一人だけだと必要とする部数が少ないとか、ページ数が少ないなんていうことになるかもしれません。
そのため、団体であれば業者に印刷を依頼できても、個人では依頼することは難しいのではないかと思う人もいるかもしれませんが、決して個人だと難しいなんてことはないので心配は不要です。たしかに、ボリュームなどを考えると団体で作成するほうが良いかもしれませんが、それ以外の印刷依頼ももちろん業者は対応している状態です。
だから、ページ数が少なかったとしても、それほど過剰に心配する必要はないし、部数が少なかったとしても、やはり心配する必要はありません。ただ、個人だとなかなか原稿の確認が完璧にできないということも十分あり得るので、その点には気をつけるようにしたほうが良いでしょう。
実際に原稿を確認する場合、自分だけだと思い込みからミスがないなんて思ってしまうことも決して少なくないからです。しかし実際にはいろいろとミスがある場合も多く、それによって業者が不備と判断して対応してくれない場合もあり得ます。
できるだけスムーズに製作してもらいたいというときは、依頼は自分でしたとしても原稿の確認は第三者にもお願いすると良いでしょう。
業者によって違う対応に注意しよう
同人誌は家庭用のプリンターとかでも作ることができないわけではありませんが、やはり印刷業者を利用するほうが便利だと言って良いでしょう。
自分で作るときよりも結果的に費用を抑えることができる場合も多くたくさんの部数を必要とする場合には依頼するメリットがあると言えます。もちろん、個人で作成した原稿に関しても、業者はしっかりと対応してくれるので、個人だから印刷してもらうことができないというわけではありません。
ただ注意しておきたいのは、業者の多くは、依頼に対して引き受けることができる最低冊数を設けていることが多いということです。つまり、その冊数以上であれば対応するということになり、その冊数未満の場合は対応してもらうことはできません。
これは、ある程度まとまっている数の依頼でなければ業者としても利益がなかなか出ないというのが大きく関係しています。もちろん1冊だけでも対応してもらうことはできるのですが、複数作るときよりも1冊のほうが高くなるので気をつけましょう。
とはいえ、最低冊数を満たしていれば、団体だろうが個人だろうが業者は対応してくれるので、心配する必要はありません。また、業者の中にはサービス体系を充実しているところもあり、最低冊数がかなり少なめに設定されているという場合もあります。
例えば、コミックマーケットで自分の作った同人誌を販売する場合、名前が売れていない人の場合はなかなかたくさんの冊数を売り捌くのは難しくなるでしょう。売れ残りの在庫がたくさんある状態は避けたいので、できるだけ少ない冊数で依頼できたらという人もいるはずです。
そんなときに便利なのが、実際に依頼する場合、最低冊数がかなり少なくても依頼することができるようになっている業者ではないでしょうか。とはいえ、業者は全て同じサービスを展開しているわけではないので、対応してくれるところと、してくれないところがあります。
どれくらいの冊数作ってもらいたいかというのはその人によって違ってきますが、個人の場合はそれほどたくさんにはならない場合も多々あります。
なるべく必要最小限の冊数を依頼したいというときは、ぜひ最低冊数がかなり少なめに設定されている業者を選ぶようにしましょう。そうすれば必要以上印刷する必要もなくなるので、在庫過多によって大損害となってしまうことも、まず起きないと言えるはずです。
同人誌は自分たちで家庭用プリンターなどを利用して印刷することもできますが、現在では仕上がりや負担などを考え、業者に依頼する人も少なくありません。最初に見積もりを出してもらったりする必要はありますが、一度入稿すれば後は納品されるのを待つだけなので製作に対する負担がかなり軽減されます。
また、業者に依頼する場合はサークルなどで作成した原稿以外にも、個人で作成したものも対応してもらうことはできます。ただ最低冊数が設定されている場合も多く、それよりも少ない数の印刷となるとなかなか対応できないということも十分あり得ます。
したがって自分が利用しようとしている業者の最低冊数がどれくらいに設定されているのか、それをしっかりと調べてから業者に依頼すると良いでしょう。