同人誌と一緒に封筒と便箋も印刷してもらえる?同人グッズの作り方!
同人誌を作るとき、本誌の作成だけでなく、さまざまな準備が必要になります。なるべく低予算での印刷、封筒や便箋の用意、グッズの作り方など、同人誌を作り始めたばかりの方たちは、頭を悩ませるでしょう。この記事では、同人封筒や便箋を作るときのポイント、印刷についてなど、詳しくご紹介します。
封筒や便箋は同人グッズの定番のひとつ
まずは、同人封筒・同人便箋とは、どんなものなのかを紹介します。また、作る際のポイントや、郵送するときの注意点などもあるので、ぜひ参考にしてください。
︎同人封筒
まず紹介するのは、同人グッズの定番である、同人封筒です。同人封筒とは、封筒に同人作家のイラストや漫画が描かれたもので、読者・ファンへのサービス品やおまけ、売り物などとして制作されます。もちろん、封筒として切手を貼り付け、郵送物として取り扱い可能です。
しかし、封筒に描かれている内容はさまざまで、攻めたイラストもたくさんあります。個人はもちろん、同人サークルの頒布品として制作されることも多く、どちらかといえば、女性サークルによる同人封筒が多いです。同人封筒が頒布品として人気な理由は、比較的低予算で制作でき、手作りも可能なものだからという点が大きいでしょう。
同人封筒なので、非公式なものですが、気になるのは著作権です。結論としては、同人誌・同人グッズは、商用的なものでなければセーフという一般認識があります。
しかし、グレーゾーンなものも多く、公式作品にとって害や損失がないようなものであれば、問題になることは少ないようです。一部の範囲での楽しみや頒布として、同人封筒は広く制作されています。制作のポイントと注意点は、後ほど詳しく解説します。
︎同人便箋
こちらも同人グッズの定番、同人便箋です。同人便箋とは、同人封筒と同じように、作家のイラストや漫画を、便箋やレターセットに描いているものになります。用途も同人封筒と同じように、読者・ファンへのサービス品やおまけとして用いるケースがほとんどです。
また、同人誌を制作したいけど、費用や手間の面から、同人便箋だけを制作・配布するという、同人作家の入り口としても人気のグッズとなっています。
同人便箋の歴史は古く、商業少女漫画のおまけとして、1990年代から便箋が配布され始め、その後、同人界でも制作・頒布が広まっていきました。インターネットやSNSで、イラスト投稿が主流となった今でも、根強い人気があります。
同人封筒を作るときのポイントと注意点
ではここから、同人封筒を作るときの、ポイントと注意点を解説します。制作時の注意点はもちろん、頒布や郵送する際に気をつけることもあるので、同人封筒を検討している作家さんは、ぜひ参考にしてください。
︎郵送で人に送るときは配慮が必要
同人封筒を誰かに郵送する際は、それなりの配慮が必要です。上記で紹介したように、同人封筒に描かれるイラストは、過激なものや攻めた内容もたくさんあります。
しかし、送る相手が実家住まいや、誰かと暮らしている場合、家族や恋人に見られて恥ずかしかったという話も聞きます。相手先から依頼されたときや、事前に告知してOKを貰っている場合は問題ないでしょうが、日頃の感謝品や、サプライズとして送るときは、内容に少し気を遣った方がいいかもしれません。
︎同人誌の定番サイズ
同人誌のサイズは、A5とB5が定番とされています。同人封筒を送る際、中に同人誌を封入することもあるかもしれません。その場合、ピッタリサイズの封筒か、ワンサイズ大きめの封筒を作ることになるでしょう。せっかく封筒を作るなら、自分が同人誌を制作したときにも使えるよう、同人誌のサイズに合わせて封筒を作ることをおすすめします。
同人便箋を作るときのポイントと注意点
次に、同人便箋を作るときの、ポイントと注意点を解説します。同人便箋も封筒と同じように、イラストや漫画が描かれたものですが、便箋のみの場合は、封筒に入れて送るので、内容にそれほど気を使わなくても大丈夫でしょう。同人便箋は、グラデーションがきれいで、イラスト割合が多く、手紙を書く部分は用紙の半分以下というものもよくあります。
︎グラデーションの定番
同人便箋の体裁は、単色、グラデーションのかかった多色や虹色印刷が人気です。一般的な便箋のように、罫線も入っていますが、割合としては、半分から半分以下くらいのものが多い傾向にあります。メインはあくまで、イラストということですね。
︎便箋らしいデザイン
便箋としての機能にもこだわるなら、便箋の下部分に、nextorendを付けるのもおすすめです。これは、手紙が複数枚になる際に、「まだ続くよ」または「これで終わりだよ」と伝えるための文字です。また、No.を入れて、何枚目か分かるようにするデザインも人気があります。英字を入れるとオシャレな雰囲気も出るので、便箋としていいものにしたい方は、ぜひお試しください。
︎制作コストも抑えやすい
近年では、同人便箋の印刷も、印刷所に依頼する方が増えてきました。しかし、同人誌販売会の初期では、同人誌の印刷というのは、今以上に費用がかかる、ハードルが高いものだったのです。そんななか、同人誌・同人グッズをなにかしら作りたい方たちは、比較的費用を抑えやすい、同人便箋を制作していました。
理由としては、便箋のみならチラシと同じように、1枚単位で印刷でき、単色のものなら、さらに低コストで済んだからです。これらの理由から便箋は、お小遣いの範囲でも作れる同人グッズとして、長年人気を誇っています。
︎同人誌に比べると手間もかからない
当然ですが、ストーリーがある程度あり、複数枚になる同人誌を作成するよりは、封筒や便箋は1枚のイラストで作れるので、作業時間も比較的少なく済みます。とくに学生さんのサークルでは、ストーリーを考えるのも難しく、イラストや4コマなどが人気です。また、単純に便箋は、収集物として人気があるので、制作すれば欲しいという人はたくさんいるでしょう。
︎便箋サークルと呼ばれることも
最近は、プリンターや商業印刷が普及し、印刷に対するハードルも低くなりました。そんななか、クオリティーの高いものを作れるのに、同人誌は執筆せず、便箋を作り続ける人のことを、便箋サークルと呼ぶこともあります。これは皮肉な呼び方ではありますが、趣味の範囲で本人が楽しんでいるのなら、あまり気にすることはありません。
同人誌印刷業者に印刷してもらえる!
ここまで、同時封筒と同人便箋について紹介しましたが、印刷業者への依頼は可能なのでしょうか?結論として、同人誌の印刷業者はたくさんあります。漫画・アニメは日本の大きな文化で、みなさんご存知のコミックマーケットでは、たくさんの同人誌・同人グッズが出てきます。
インターネットで調べると、一般的な印刷業者で、同人系の封筒や便箋受注可能となっていたり、同人系に特化したりした印刷業者もたくさん出てきます。業者によって、得意とする色味やデザインも異なるので、自分のイラストをよく見せられる業者を、ぜひ探してください。
まとめ
この記事では、同人グッズの制作検討をしている方に向けて、同人封筒・同人便箋について解説しました。日本の代表的な文化である漫画・アニメですが、原作を愛しているファンが作り出す同人誌も、国内外問わず注目されています。大好きな作品ができて、イラストや漫画を描きたいと思った方は、ぜひ思い切って制作・印刷にチャレンジしてみてください。