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【同人誌印刷の基礎知識】モノクロ印刷とグレースケール印刷の違い

公開日:2021/06/01  最終更新日:2021/03/05


同人誌の本文は一般的に、モノクロと言われる白黒で印刷されています。初めて作ると、特にパソコンを利用する人は原稿を作る際にグレースケールで作ってしまうことがあります。しかし、グレースケールはそのままだときれいに印刷されないことがあります。二つの違いをしっかりと理解して、きれいに印刷できる原稿を用意しましょう。

グレースケールについて理解する

グレースケールは、一見すると白黒ですが実は白から黒への濃淡で表現されています。パソコンのイラスト系ソフトでは、カラーかグレースケールでファイルを設定できることも多いです。これでデータを作成し、プリンターで印刷するとブラックインクを使ってきれいに出力することができます。

しかし、コンビニなどでモノクロコピーをしようとすると綺麗に出力できないことが珍しくありません。特にグラデーションになっている部分などは、きちんと再現されないことがほとんどです。同じように何の処理もせずに印刷所に依頼すると、パソコン上で見ていたように綺麗に仕上がらないことがあります。

これらの原因は同じで、コンビニのコピーや印刷ではモノクロが採用されており中間色のグレーを綺麗に再現できないからです。カラーページを除き、雑誌などの書籍の本文をよくみるとグレーの部分は細かい点や編みで表現されているのが分かります。グレーに見えているだけで、実は黒いインクだけで再現されていることを意味しています。グレースケールでは、黒以外のインクが必要になることを覚えておくことが大切です。

モノクロに灰色は存在しない

商業誌でも小説本や漫画本などの場合、本文はモノクロで印刷されています。黒インクのみが使われる印刷で、同人誌の本文や一部の表紙にも使われています。印刷所では、本文の原稿はモノクロで作成するように指定してあるところが殆どです。グラデーションを表現したい時は、パソコンで画像処理をして黒の小さな点で表現するようにします。

イラストや写真加工系のソフトにはモノクロに処理できる機能がついているので、グレースケールで用意してしまった時は使ってみましょう。中にはグレースケールでの入稿を可能にしてあるところもありますが、その場合は印刷所で画像処理をしてもらうことになります。と言っても、より自分で納得できる仕上がりにしたいのなら自分で変換した方が安心です。

ただし、あまり小さな点や線は再現できないので注意が必要です。ソフトでは線数や画素数を設定できるので、再現できないレベルにならないように気をつける必要があります。不安な時はグレースケールのデータを残しておいて、コンビニで原稿をコピーして綺麗になるか確認するという手もあります。

グレーが入ったデータで注意する点

グレースケールでも、同人誌の原稿を作ることは不可能ではありません。ただ、パソコン上でグレースケールに見えていても依頼を断られてしまうことがあります。無理に依頼しても、綺麗に出力できないこともあるので注意が必要です。こうしたことは、グレーではなくフルカラーになっている場合に起きます。一見灰色に見えていても、ベージュやダークブラウンである可能性があるからです。

当然、ベージュやダークブラウンは黒だけでは再現できる色ではありません。イラスト系や写真加工系ソフトのドキュメント設定で、フルカラーでないことを確認してください。もし、フルカラーになっている時はグレースケールに変換します。

気をつけたいのは、チェックするためにプリンターで出力しても目で気がつけない可能性が高いことです。見るだけではわからない違いですが、同人誌の仕上がりには大きな影響を及ぼします。原稿を作成する際、必ずドキュメントの設定を開いて確認するようにしてください。作業中に設定が変わってしまうこともあるので、こまめに確認しておくことが大切です。

スクリーントーンや墨を使う理由

アナログの原稿では、専用のケント紙やマンガ用紙に墨を使ってイラストを描いていきます。必要に応じてベタ塗りしたり、模様が欲しいところにはスクリーントーンを貼ったりします。スクリーントーンは貼った後に削ったり処理が必要なので、面倒に感じている人も少なくありません。

お金もかかるので、インクを薄めてグレーに塗れば良いと考えてしまう人もいます。しかし、グレーになってしまうと白黒で印刷できなくなるため注意が必要です。特にアナログの場合は、パソコンに取り込む際に白黒にしておく必要があります。グレーが入っている時は、フルカラーとして取り込みが必要になります。フルカラーなら綺麗に取り込めますが、データ量が倍以上になるので注意してください。

何ページもある場合は、それだけでパソコンの動作が遅くなるほどデータが大きくなることもあります。そういったことも踏まえて、灰色がないような原稿作りを心がけることが必要です。パソコンに取り込んだ後は、当然ですがカラーを使わないようにして作業します。

アナログでもありがちなミス

アナログで同人誌の原稿を描く場合、昔ながらのGペンやカブラペンと墨や黒インクを使う人は少なくありません。一方、これらは使うのに技術が必要なので製図用のペンを使って描いている人たちもいます。製図用なら、太さもミリ単位で揃っているのでお勧めです。製図用の油性タイプなら、しっかりとした黒インクで原稿を描くのにも向いています。気をつけたいのが、一般的に書類を書く際に使われているボールペンです。

一見黒く見えますが、原稿用には黒ではなく薄いグレーとみなされてしまいます。漫画作成の注意でも、よく使わないようにと言われているアイテムの一つです。他にも水性は色が薄いことがあるので、なるべく使わないように気をつけましょう。

墨汁も薄墨タイプは色がグレーになるので使わないでください。油性の太いものは、ブラックになりますが線がにじむので注意が必要です。使うなら、製図用や漫画専用に販売されているものを選ぶことが大切です。最後に、鉛筆などで下書きをした時はしっかりと消すようにしてください。残っていると、かすれた線で印刷されることがあります。

多色刷りをしたい時はモノクロで

本文作成はもちろんですが、表紙を単色や多色刷りにしたい時も同様に注意が必要です。特に多色刷りをする時は、よくベタ塗りやスクリーントーンが使われます。デジタルで原稿を作る時も、デジタル用のスクリーントーンを使うほどです。初心者が犯しがちなのが、多色刷りで使うインクの色で原稿を描いてしまうことです。ピンクやブルーで再現する時は、当然ピンクやブルーのインクが使用されます。

ただ、印刷の際に利用される版は本文のモノクロの時と同様の方法で作られます。この版を作成するには、しっかりと白黒で書かれた原稿が必要です。あくまでも最後に色を使うだけで、原稿自体はグレースケールかモノクロである必要があります。

グレースケールの時は、本文と同様にモノクロになるように処理を最後にしてください。単色の時も同様で、必ず原稿は本文と同じように気をつけて描くようにします。イメージがしにくい時は、パソコン上で色を変換して確認するようにします。入稿する時のデータは、カラーにならないようにすることが大切です。

 

同人誌の本文や一部の表紙は、単色もしくは多色刷りによって印刷されます。それには、モノクロで作られた原稿から版を作る必要があります。グレースケールは、厳密には白黒ではないので処理が必要です。綺麗な仕上がりにするためには、真っ白な原稿に真っ黒なインクを使って描くことがポイントとなります。道具やソフトの設定などに、気をつけて綺麗な同人誌を作ってみましょう。

 
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