同人誌に口絵を差し込みたい!同人誌には欠かせない理由を解説!
皆さんの中にも、同人誌をよく見ると言う方も多いのではないでしょうか。またその同人誌に口絵を差し込んでみたいなと思った方はいませんか。そんな口絵ですが、なぜ同人誌には欠かせない存在であるか皆さんはご存じでしょうか。そこで今回は、同人誌に口絵が欠かせない理由などに関して見て行きたいと思います。
口絵とは
こちらの記事を読んでいただいている方の中には、口絵と聞いてそれが何のかすぐに想像できる方もいれば、そもそも口絵って何なのかと疑問に思う方も多いと思います。
まずここでは、同人誌には欠かすことができないと言われている口絵に関して見て行きたいと思います。そもそも口絵とは、イラストレーションの仲間であり、同人誌や書籍などでは、よく巻頭にあるイラストや写真のページのことを指します。
なぜ、同人誌や書籍の巻頭に口絵のページが存在するかと言うと、本を実際に読み進めて行く前段階で、その同人誌や本に登場する人物のイラストや写真を読者に見せることによって、読者にこれから出てくる人物やその物語のイメージを抱かせやすくするため、口絵は巻頭に差し込まれています。
このことから口絵には、その同人誌や本のイメージに関わる大切な1ページであると言えます。また、本文などがモノクロを基調とした淡色の色味で構成されている場合であっても、口絵だけはフルカラーで構成されている場合も多く見受けられます。
口絵が描かれている用紙に関しては、他の用紙とは異なり、塗料により紙の表面がコーティングされており、このことから、紙の表面の平滑度が非常に高く、インクの発色がよいことから、カラー印刷や写真を印刷する際、多く用いられる塗工紙と言われる紙を口絵に使うケースが多いです。
先ほど、記事の冒頭で、口絵の効果は同人誌や書籍を読む読者へ、その本のイメージを抱かせやすくするために口絵を差し込んでいるとお伝えしました。
しかし口絵はもちろん上記の効果もありますが、口絵のページには塗工紙と言った、カラー印刷や写真印刷に適した紙を使用しており、他のページとは一目置かれている存在でもあります。
よって、このことから口絵は同人誌や書籍の中では、芸術的な部分として扱われ、それと同紙にポスターなどのように同人誌や書籍の宣伝役としても大きな力を発揮してくれると言った役割も担っています。
扉絵との違い
先ほどは口絵に関して見てきましたが、ここからは扉絵に関して見て行きたいと思います。口絵と扉絵ですがよく混同されがちで、どちらがどちらの役割を担うのか混乱してしまう方も多いのではないでしょうか。
記事の冒頭で口絵に関してはお伝えしましたが、こちらでいったん振り返ってみますと、口絵とは同人誌や書籍などを読もうとしている読者に対して、あらかじめ本のイメージを抱かせやすくしたり、口絵自体がポスターのような役割を担い、その本の宣伝をしてくれたりと言った効果が口絵にはあります。
一方で扉絵とは、一体どう言ったものなのか見て行くと扉絵とは、同人誌や書籍の内容に入る前の言わば直前のページのことを指します。
しかし、こちらの記事を読んでいただいている皆さんのなかには、同人誌や書籍の内容に入る直前のページとは、一体どんなページなのかイメージがつかない方も、もしかしたらいるかもしれませんので、念のため補足としてお伝えさせて頂きます。
同人誌や書籍で内容に入っていく直前のページには、筆者やタイトルなどが記載しているページがあるのは想像がつきますでしょうか。いわゆるその筆者やタイトルが記載しているページのことを扉絵と言います。
口絵や扉絵の意味合いや役割を細かく見て行くと、両者が担っている役割は全くの別物であることが一目瞭然だったのではないでしょうか。
また、口絵や扉絵は同人誌や書籍で言うと、巻頭に来るケースが多いため、どちらも同じような役割だと考える方も少なくありません。しかし。口絵や扉絵にはそれぞれ制作者の想いがつまっている作品のため、口絵と扉絵に関してはしっかり理解を深めることが重要です。
口絵が必要な理由
ここまで、口絵や扉絵の意味や違いに関して見てきました。ここからは、口絵が同人誌や書籍で必要となる理由について見て行きたいと思います。
記事の冒頭でも少しだけお伝えしておりますが、口絵はその同人誌や書籍の宣伝をしてくれる、いわば小さなポスターの役割を担っています。
皆さんのなかにも、同人誌や書籍の購入に迷って際、実際に本を手に取り1、2ページパラパラとめくってみる方も多いのではないでしょうか。何気なく皆さんがパラパラとめくっているページには必ず口絵があり、皆さんは口絵を目にしていると思います。
その口絵をもとにこの同人誌や、書籍は一体どんな物語なのだろうと想像を膨らませ、「面白そう!」「自分が興味ありそう!」と感じたら購入する方がほとんどではないでしょうか。
このように、口絵はたった1ページかもしれませんが、同人誌や書籍を宣伝するにはなくてはならない存在のため口絵は必要不可だと言われています。
さらに口絵には宣伝効果だけでなく、読者へ本を読む前に、この本のストーリや登場人物などの想像を膨らませると言った効果や、読者に本を読みやすくするためにリードしてくれる効果も期待できます。
普段何気なく手に取り読んでいる同人誌や書籍ですが、口絵がない同人誌や書籍を想像するとどこか寂しい印象かつ、その本の登場人物やストーリなど一体どんな感じで進んでいくのか事前情報が、まったくない状態から読者も読み進めて行かなければならないため、不安に感じることもあると思います。
このことから口絵は同人誌や書籍の宣伝をし、購入につなげる役割の一方で、本を読み進めて行く前に、この本はどう言ったストーリなのか想像しやすくなるような、いわば本の自己紹介のような役割も担っていると言えます。
同人誌に口絵を差し込むときのポイント
最後にここでは、同人誌に口絵を差し込む際のポイントについて見て行きたいと思います。口絵は基本的カラーで印刷することがほとんどのため、口絵を同人誌に差し込む際は本そのもの紙の色に着目する必要があります。
例えば、本そのものの紙が少し黄色みがかっている、いわゆるクリームぽい色味であれば、その紙の色味で口絵を制作してしまうと、想像していた色味を出すことができません。どちらかと言うと全体的にクリーム色の色味が出てしまう可能性があります。
この現象と同様に、濃い目の色味の紙に口絵を印刷しようとすると、インクが紙に沈んでしまい、きれいに発色しない可能性もあります。このことから同人誌で口絵を印刷する場合、印刷する紙自体の色味や質にもこだわって印刷することによって、想像していた発色を実現でき、納得の行く仕上がりになると言えます。
口絵は同人誌の宣伝となる大切なページの役割や、読者に同人誌のイメージを抱かせる効果がある大切なページとなっているため、慎重に制作することをおすすめします。
まとめ
今回は、同人誌に口絵を差し込みたい!同人誌には欠かせない理由について見てきました。口絵と扉絵は一見すると同じような意味合いを持っているのでは思う方も多いと思います。しかし、口絵には本を宣伝する効果と、その本がどんな本であるのか読者にイメージを抱かせると言った効果があります。一方で扉絵は、本の内容が始まる直線にある筆者やタイトルなど記載しているページとなるため、両者の担っている役割はまったくの別物と言えます。さらに口絵には、本の宣伝や、本自体のイメージを抱かせるなどの効果があるため、同人誌のみならず書籍にとっても、なくてはならない存在と言うことが分かりました。