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同人誌制作における台割り表の作り方!役割やメリットを解説

公開日:2023/11/15  最終更新日:2023/10/02

同人誌の台割表

台割り表(だいわりひょう)は、冊子を作成する際に基本構成を一覧化した設計図のことをさします。ページごとの要旨・仕様などを記入でき、台割り表があることで冊子のコンセプトを俯瞰でき、目的から脱線せず制作進行可能です。この台割り表、同人誌制作に対しても有効です。今回はその方法や具体的なメリットなどを解説します。

同人誌制作のおける台割りとは?

台割り表とは、カタログやパンフレットなどの冊子を作成する際に、どのような順番で内容を構成するか、各ページにどのような内容を盛り込むか、全体のボリュームはどの程度か、といった骨組みを書き留めた設計図のようなものです。

一般的には8ページ以上の本を作成する際に用いられることが多い傾向にあります。作成した台割り表の内容に従ってコンテンツを制作することで、落丁や乱丁などを事前に防ぐという効果があるほか、コンテンツを洗練させやすいという特徴があります。

第三者に向けた読み物を制作する時は、内容がスッと頭に入り理解しやすいように、構成やデザインに工夫が必要です。クリエイティブな活動をする際は、まず、頭のなかで理想の完成図を設計しますが、時間の経過とともに理想の完成図は輪郭がぼやけてしまうものです。

しかし頭で構築した理想的なゴール像を台割り表として書き記せば、作成活動中にいつでも設計図を見直せるので、目指すべきゴールから脱線することがありません。

また、台割り表があれば制作物の概要が一目瞭然なので、共同制作者と完成図をわかりやすく共有できるメリットもあります。この便利な「台割り表」は、同人誌制作にも適用することが可能です。

同人誌制作において用いる台割りには「表タイプ」と「見開きタイプ」の2種類あります。表タイプは名前の通り、同人誌の構成を表にして把握することを目的としています。

記述する内容としては、通頁(同人誌の通しページ数)、ノンブル(読者向けのページ番号)、概要、詳細、使用用紙、印刷方法などが代表的です。もちろんすべての項目を揃える必要はなく、不要なものは削除します。

逆に前述になく必要な項目があれば追加し、自身の同人誌制作に役立つ台割り表のフォーマットを用意することが大切です。使用用紙や印刷方法は紙媒体での出版に必要な情報です。

通頁は表紙を含めたすべての内容のページ番号、ノンブルは本文の下部に印字されるページ番号を意味しています。概要にはページのテーマなど大まかな方向性、詳細には特別記載が必要な具体的な内容を書き入れます。

表タイプの台割り表はページ数が大きい同人誌であっても、全体を把握しやすいことが特徴です。見開きタイプの台割り表は、見開きページをつなげたタイプの台割りです。

各ページの構成内容をページ内に記入し、通頁やノンブル・色数や紙質などの情報をページの上下に書き入れます。見開きタイプの台割り表はイラストが描き込めるので、完成イメージを把握しやすいのが特徴です。

台割りを作るメリットとは?

台割りを作るメリットとして、最も代表的なのは「チェックリスト」として活用できることです。重要な設定は全て書き入れるので、間違いや度忘れを防げて、同人誌制作を効率化できます。

同人誌を複数人で制作する場合には、作業の進捗や完成イメージの共有が容易になります。ページごとの制作担当者や締め切りを記入することで、制作進行の管理もスムーズになります。

何度も修正が発生した場合でも、最終的な「採用案」がわからなくなることを防げるので、無駄に作業することがありません。

また、一人で同人誌制作している場合でも、紙媒体で出版する場合は、印刷所への的確な連絡・指示が必要になります。

ページ数、紙の種類、カラー、オプション加工の場所などを間違えて伝えてしまうと仕上がりや金額面で想定とかけ離れてしまうので、正確な情報の伝達が重要です。

途中でページ構成に変更が発生した場合でも、その都度台割り表を更新しておけば、入稿データに間違いがあってもすぐに気づけるので、トラブルを最小化できます。

そして台割り表がもっとも効力を発揮するのは、制作過程です。

同人誌を魅力的なものにするためには、様々なことに気を配る必要があります。たとえば魅力的な物語やキャラクターはもちろん、読み手にとって読みやすい構成やページレイアウト、フォント選択も重要です。

同じ物語でも時系列を入れ替えたり、ストーリーテリングを担当するキャラクターを変えたりするだけでも、読み手の興味関心を大きく変えられます。

物語への深い没入感を得るためやキャラクターを魅力的に描くために、ページ間のバランスを調整してリズム感を演出したり、物語やシーンに適したカラーパレットやフォントを採用したりすることで、視覚的な魅力を増やし、読者へ深く印象付けられます。

このような細かいアイデアを台割り表に書き入れておくことで、同人誌の制作をスムーズ化し、魅力的な作品をつくりやすくなるでしょう。

最初にしっかりとした台割り表を作成しておけば、以後は台割り表が同人誌制作のマネージャーの役割りを受け持ってくれます。そのため、印刷製本時にありがちなページ配分の誤りなども防げます。

後からページ数が足りなくて追加執筆したり、時間と手間のコストをかけて制作したページを泣く泣くカットしたり、といった事態を未然に防げるのは大きなメリットといえるでしょう。

同人誌制作のための台割りの作り方

同人誌制作のための台割りは、どのような作り方をしても大丈夫です。自身や共同制作者がわかりやすければ台割り表として機能しますので、手書きでもExcelで作成したものでも問題ありません。

自作が困難であれば、インターネット上に台割り表のテンプレートをダウンロードできるサイトもあるので、検索してみることをおすすめします。台割り表へは同人誌の構成要素を記入します。

たとえば代表的なものとして、表紙、扉絵、前書き、メインコンテンツ、あとがき、奥付、裏表紙などがあります。人によっては、おまけページや、既存作品の宣伝、飾り紙などを採用して、自身の同人誌の個性化をはかる方もいらっしゃるかもしれません。

作りたい本の内容や、制作にあてられる予算や日程などを考慮しつつ、無理のない構成を心掛けましょう。台割り表に記載する際、表紙にあたるページは色分けすると遠目にもわかりやすく便利です。

一般的にはグレーを用いる人が多い傾向がありますが、自身にとってわかりやすい設定を採用するのが一番です。表タイプの台割り表の場合、各ページが見開きにした時右側か左側かを記しておくと、構成をイメージしやすくなります。

本編以外の構成を先に決めてしまえば、執筆が必要な本編のページ数がかたまるので、ページ配分を間違えずに同人誌を制作しやすくなります。

まとめ

同人誌制作における台割り表について、役割りやメリット、作り方について解説しました。

台割表は冊子やパンフレットなどを制作する際に用いる「本の設計図」です。同人誌制作に台割り表を導入することで、構成やデザイン、ページごとの内容、カラー数や紙質といった情報を俯瞰しやすくなり、完成図をイメージしやすくなります。

複数人数での共同制作も効率的に進められ、印刷会社との連絡もスムーズ化するといったメリットがあります。同人誌制作のための台割り表に決められたフォーマットはありません。自身が見やすくわかりやすいものが一番です。

 
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