同人誌を作ったら参加したくなる!多様化する同人イベント
自分の同人誌を作ったら、同人誌即売会にサークル参加してみましょう。同人誌即売会は、完成した作品を販売できるイベントで、あなたの作品を多くの人に見てもらうチャンスです。でも、イベントの種類が多すぎてどれに参加していいか、迷ってしまいますよね。ここではメジャーなイベントの紹介と、ジャンルの分類についてもご紹介します。
同人誌即売会・同人即売会はコミケだけではない!
同人誌即売会といえば、コミックマーケットが有名です。同人誌に興味のない人でも知っている、大規模イベントです。しかし、同人誌即売会はコミケだけではありません。以下で紹介していきます。その前に、同人誌即売会について少し説明しましょう。
同人誌即売会とは、その名の通り同人誌を販売・購入できるイベントのことです。毎年8月と12月に開催される夏コミ冬コミが有名ですが、実は規模の大小問わず、さまざまなジャンルの同人即売会が、日本各地で年間を通じて開催されているのです。どんなコミケが開催されているのか、紹介します。
コミックマーケット(コミケ)
世界最大規模の同人誌即売会です。毎年8月と12月に東京ビックサイトで開催されています。2万から3万のサークルが参加し、1日の動員数は15万人以上で、4日間(現在は3日間)の動員数は60万人を超えます。40年以上の歴史を持ち、同人即売会の代名詞ともなっています。ジャンルはオールジャンル。同人誌展示・頒布ブースのほか、企業ブースにはコンテンツ関連企業・一般企業がプロモーション活動を行っています。
コミックシティ
有限会社ケイ・コーポレーション(赤ブーブー通信社)主催によるイベントの総称。毎月全国でオールジャンルだけでなく、合同オンリーやプチオンリーイベントを開催しており、HARUコミやスパコミなどがあります。毎年ビックサイトとインテックス大阪で開催されるスパコミは、コミックシティのなかでも最大規模。
とくに東京のスパコミは、2日間で2万以上のサークルと10万人の動員数で、コミケに次ぐ大規模イベントです。大阪は1日のみの開催でサークルスペース1万4,000、動員数5万となっており、コミケに行けない関西地区の同人サークルが参加するイメージです。
サンシャインクリエイション
クリエイション事務局主催の男性向けメインのオールジャンルイベントです。通称「サンクリ」と呼ばれています。東京のサンシャインシティにて、3月、6月、11月の年3回開催しています。
コミックライブ
スタジオYUO主催で、毎月合同オンリーイベントを開催しています。女性向け二次創作に強く、参加する人のコミックライブかコミックシティに参加している人が多いイベントです。他イベントに比べて、サークル参加費やパンフレット代が安く設定してあります。なるべく費用を抑えたいという人におすすめです。
コミティア
オリジナルオンリーとなっており、東京をはじめ全国7都市で年に4回(2月・5月・8月・11月)、東京ビッグサイトで開催(※東京以外は年1~2回)しています。サークルスペースは約3,000から4,000、動員数は約2~3万人です。オリジナル作品であればマンガ以外の表現、イラスト、小説、評論、音楽での参加も歓迎されています。多ジャンルで参加したい人や、さまざまなジャンルの作品を見てみたいという人は、よいかもしれませんね。
その他各種オンリーイベント
音系オンリー即売会のM3や、文学作品だけを扱う文学フリマ、一作品のみのオンリーイベントとしては最大となる東方projectのオンリーイベント博麗神社例大祭など、さまざまなジャンルがあります。ほかにも、ここに書ききれないくらい多くのイベントが日々開催されています。コミケのように超大手のイベントでない限り、サークル参加に抽選などは必要ありません。
イベントへのサークル参加申請は、オンラインや郵送ですぐに申し込むことができます。イベント主催ホームページの手順に従って、参加費の支払いが完了し、申請内容に問題が無ければ参加サークルとして登録されます。サークル参加の申し込みは、開催日の半年前から3カ月前くらいに行われるので、参加したいイベントを探して、公式サイトから申し込み申請をしてみましょう。
イベントにはジャンルが存在する
まず同人誌の種類は「オリジナル(一次創作)」と「パロディ(二次創作)」という2つに大別されます。オリジナル(一次創作)とは、自分で創作したストーリーやキャラクターで作品を作ることです。パロディ(二次創作)とは、好きなマンガやアニメ、ゲームなどを題材にして自分で作った作品のことです。著作権的には二次創作はグレーゾーンの存在ですが、権利者の協力や黙認によって存続しています。
オールジャンル・オンリー・プチが複数組み合わさった複合イベントになります。逆に1つのオンリーだけで、独立したホールにて開催する場合は単独オンリーとなり、複合開催時は便宜上、すべてのイベントをまとめた冠タイトルがつけられます。ジャンルごとの開催日やホール内の場所は、参加者の年齢や性別が似通ったジャンルが同じ開催日になる場合が多いです。基本的にホール内でのスペースも近く、配置されることが多いです。
ただし、特定の場所が集中的に混雑することを避けるため、まったく違う傾向のジャンルを隣接させることもあります。コミックマーケットでは事務処理の効率化をはかるため、出展を希望するサークルを取り扱う頒布物のジャンルで分類しており、サークルの出展位置や出展日は、このジャンルによって決定しています。
一部の人気サークルは混雑を避けるため、本来の申込ジャンルの場所から離れたところに配置されることがあります。カタログでは便宜上「ノンジャンル」として案内されることがありますが、そういうジャンルがあるわけではありません。参加したいジャンルを開催しているイベントを事前に調べ、自分にぴったりのイベントに参加しましょう。
参加したい同人イベントを探すには
イベントを探すには、多くのイベントをまとめて紹介しているポータルサイトを使うと便利です。同人誌即売会ポータルサイトは、老舗のケットコムやCircle.msなどいろいろあります。また、地元のアニメショップやアニメ系の書籍を多く置いている書店・古本屋や、同人誌の画材屋さん・文具店などに置いてあるイベントのポスターやチラシをチェックするのもよいでしょう。
ポータルサイトやイベントを紹介しているサイトなどから、自分の参加したいイベントを選んで申し込みをします。イベント主催者のWebサイトで、他イベントを紹介していることもあります。
どの場合も、必ず申し込み期間中に手続きを済ませられるよう、必ずスケジュールの確認をしましょう。興味のあるジャンルのオンリーイベントあれば、開催場所を考慮したうえで決めるとよいでしょう。狙ったジャンルのオンリーがない場合は、オールジャンルイベントに参加するのがよいでしょう。
同人誌即売会の紹介と選び方について解説してきました。あなたの興味のあるイベントは見つかったでしょうか?好きなジャンルのオンリーイベントに参加することで、よりそのジャンルのディープな世界に触れることができます。オールジャンルに参加して、新たなジャンルを開拓するのもいいでしょう。同人誌即売会に参加して、あなたの作品を多くの人に見てもらえます。同人誌を作成したら、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。