同人誌の在庫はどう処分したらよい?処分方法について解説!
意欲的に作家活動を行い大量に作った同人誌も、売れなければ在庫になってしまいます。現在大量にお持ちの在庫を引っ越しや断捨離などをきっかけに処分に悩んだら、一体どのように処分するべきでしょうか。この記事では同人誌の在庫の処分について、詳しく解説します。今悩んでいる方はぜひ、本記事をご一読ください。
同人誌の在庫はどのくらいあるのか
コミックマーケットなどへの参加をきっかけに、同人誌の制作活動を精力的に行っている作家さんは大勢います。
しかし、思っていたよりも販売数が伸びず、在庫になってしまうケースが後を絶ちません。思い入れを込めて作った同人誌の在庫を抱えてしまう場合、作家の方々はどのぐらいの量を所有しているものでしょうか。
在庫の量は作家さんの活動量や経験値によっても差異がありますが、作家活動が初心者の方は在庫リスクが高くなりがちです。
どのぐらいのロット数で同人誌を作ると在庫しなくて済むのか、未経験のうちは適正量が分からず多く作ってしまう傾向があります。
また、同人誌の印刷は多ければ多いほど1冊あたりの料金は安くなるため、ついつい刷りすぎてしまうリスクがあるのです。在庫の処分方法を検討する際には、現在自身が所有している在庫量がどのくらいあるのか、ざっくりでもよいので把握してみましょう。
知り合いに譲る
せっかく作った同人誌を在庫にしてしまい、処分に困ったら一体どうするべきでしょうか。
処分方法の1つ目は「知り合いに譲ること」です。同人誌の作家活動を知っている身近な友人や、作家仲間に譲ってみてはいかがでしょうか。内容やジャンルにもよりますが、思いを込めて作った同人誌なら、快くもらってくれる可能性があります。
また、同じジャンルで活動している知人がいるなら、情報交換の意味も込めて交換してみるのもよいでしょう。リスクと化してしまった在庫が、アピールにつながる名刺代わりの1冊になります。
地域の古紙回収に出す
あまりに在庫を抱えてしまった場合には、知り合いに譲ったとしても「焼石に水」です。また、ジャンルや描いている内容によっては知人だからこそ見せられないこともあるでしょう。
しかし、引っ越しや断捨離を進める場合には、一気に処分を進めたいものです。では、抱えてしまった在庫を一気に処分するにはどうするべきでしょうか。
そこで、2つ目の処分方法は「古紙回収」です。お住まいの自治体によって対応は異なりますが、同人誌は紙媒体であり地域の古紙回収ルールに沿って処分をすることが可能です。
新聞や雑誌などと同様に、地域の処分ルールを順守して破棄をすればOKです。しかし、地域の古紙回収に依頼をする場合には、以下のような注意点を押さえておきましょう。
作家活動が露見する可能性がある
同人誌を束ねて回収場所に置いても、破棄ルールが誤っていると回収されずに残されてしまう可能性があります。同人誌は奥付と呼ばれる部分があり、作家名や発行責任者に関する連絡先などの情報が掲載されています。
すると、地域のごみ処理担当者の方などに作家活動が露見してしまう可能性があります。同人誌は内容によっては年齢制限がかかる作品も多いため、活動を地域では伏せている方も多いでしょう。
同人誌を古紙回収によって処分する際には、奥付を抹消するなどの対策を行う必要があります。
地域によっては古紙処分に関して民間企業が受付をしていたり、地域のごみ管理センターが持ち込みを歓迎していたりしますが、直接持ち込む場合にも作家活動が知られる可能性があります。
その場でごみの内容や量によって料金を決めるため、同人誌の中身を見られる可能性があるのです。慎重を重ねないと、プライベートが露見してしまう可能性が高いので注意しましょう。
回収日が決まっている
古紙回収は毎週のように行われている自治体は少なく、月に数回の回収日を狙って処分をする必要があります。
つまり、引っ越しや断捨離などやむを得ない事情で処分を急いでいる場合には、回収日を待っていると作業が遅くなってしまう可能性が高いのです。
自治体によっては月に一度しか古紙回収を行っていないケースもあるので、タイミングを合わせて処分を行う必要があります。回収日に間に合わない場合には、処理場への持参を検討する必要があるでしょう。
地域の可燃ごみに出す
古紙回収は同人誌活動が周囲に露見してしまうリスクもあり、別の方法で処分を検討する人も多いでしょう。
場合によっては地域の燃えるゴミの日に、可燃ごみとして処分を進める方法があります。しかし、可燃ごみとして処分する際には以下の注意点を知っておく必要があります。
ホチキスを外す
可燃ごみの中にはホチキスを混ぜることはできません。同人誌の多くはホチキスによって製本がなされており、処分をする際には1冊ずつホチキスを外す必要があります。大量に処分する場合にはホチキスを外すだけでも大きな徒労となるので注意が必要です。
ごみのチェックに備える必要がある
近年は資源ごみと可燃ごみの分別が強化されており、ごみ袋に住所・氏名を書き込む自治体が多くなっています。同人誌をそのまま袋に入れて処分をしようとすると、資源ごみではないかと注意を受ける可能性もあります。
中身を確実に破棄するためにも、同人誌を可燃ごみとして処分する場合にはシュレッダーをかける、細かく破るなどの処理が必要です。内容によっては他者の目に晒されたくない、などの思いもあるでしょう。
可燃ごみに混ぜればすぐに燃やしてもらえる、と思うのではなく、確実な処分にいたるようにごみの出し方には注意が必要です。透明の袋を使用する自治体が大変多いので、センシティブな情報が外部に漏れないようにも配慮しましょう。
同人誌専門業者に回収してもらう
知人への譲渡、地域のごみ処理ルールに沿って処分をすることも難しい場合、処分はどのように行うべきでしょうか。結論からいうと「同人誌専門業者」を活用することがおすすめです。同人誌専門業者は、大切な同人誌を回収してくれます。
センシティブな内容の同人誌も一度に回収し、大切な紙の資源によみがえらせてくれるので安心です。可燃ごみに出す際に必要なホチキスを外す手間なども発生しません。では、同人誌専門業者に回収をしてもらうとどんな手順で処分されるのでしょうか。
業者指定の方法(郵送や宅配)で送る
まずは回収をしてくれる業者を選定し、郵送や宅配で不要となった同人誌の在庫を発送します。量があってもまとめて梱包し、発送すればOKです。業者にも寄りますが、発送連絡が不要の業者もあります。処分料金は送料のみに留めている業者が一般的です。
分別後に資源化される
同人誌を業者側が受け入れると分別し、資源化するために圧縮されます。リサイクルし、新しい紙に生まれ変わります。同人誌の専門回収業者の場合、奥付などに関しても専門知識があり、外部に個人情報を漏らすなどの心配もありません。
不用品回収業者との違いは
同人誌を処分する際には、不用品回収業者を選択する方法と迷うかもしれません。不用品回収業者は同人誌に限らず不用品とされる色んなものを回収します。同人誌専門業者との違いは、同人誌の回収を対象にしているか否かです。
不用品回収業者にも色んな業者がおり、家具や家電は回収しているものの、雑誌などの古紙類は対象外としている場合があります。
活用する際には、同人誌を回収してもらえるのか、同人誌専門業者と比較すると支払う費用は高額にならないか、など比較のうえで依頼をしましょう。
まとめ
この記事では抱えてしまった同人誌の在庫に関して、処分方法に焦点を当てて詳しく解説を行いました。大切な思いが詰まった同人誌を処分する際には、奥付などの個人情報も踏まえて臨む必要があります。
近年は同人誌の在庫処分をアシストしてくれる回収専門業者も台頭しており、以前よりも処分がはかどるようになりました。現在ご自宅の在庫に悩んでいる場合には、ぜひ専門業者の活用をご検討ください。