不要になった同人誌はどう処分する?正しい処分方法をご紹介!
好みの同人誌を探し求め手に入れた作品には、愛着があり捨てづらいという方もいるのではないでしょうか。処分の際は表紙や装丁などを、ほかの人に見られるのが恥ずかしい、捨てるときにどうすればよいのかと悩む場合もあるかもしれません。今回は同人誌を処分する方法と、どんなときに同人誌を処分したくなるのかについて説明します。
同人誌を処分したくなるとき
自分の好みにあう同人誌を探し、手に入れた作品を眺めるのはひときわ楽しい時間です。イベントやサークルに足を運び、手に入れたコレクションであれば、より思い入れが深くなるでしょう。
自分の趣味として収集をしたコレクションを、一体どんなときに手放したくなるのでしょうか。以下で説明をします。
好みのジャンルが変わった
同人誌にはさまざまなジャンルがあります。好きだと思って収集をした作品でも、自分自身の変化や、作風の変化などで好きなジャンルの傾向が変わることもあるでしょう。
新たなジャンルに興味関心が移ると、以前のコレクションを処分する人が一定数いました。新しいものを収集し始めると部屋のスペースは奪われていきます。
そんなときは以前のコレクションを処分してスペースを作り、また新しく好きになったジャンルの同人誌をコレクションしていくのもひとつの手段です。
また、アニメや漫画に興味がなくなり、同人誌自体に関心がなくなるということもあります。同人誌は好みが全面にでているため、関心がなくなったあとは、部屋に置いておかないほうがよいのではと判断し、処分をするという声もありました。
引っ越し
引っ越しがきっかけで、同人誌の処分をしたという声もありました。引っ越し先ですっきりと暮らしたい、スペースを考慮してなどの理由により処分に踏み切る場合があります。
同人誌をたくさんコレクションしている部屋には、趣味を理解してくれている人以外は招きづらいものです。引っ越し先では、人を呼びやすい家にしたいという思いから、同人誌を手放すという例もありました。
結婚、同棲
結婚や同棲をすることになり、同人誌を手放さなければいけなくなったという人も多いのではないでしょうか。結婚相手やパートナーに趣味を打ち明けていない場合、同人誌を相手に見られるのは気が引けるものです。
2人の新居に同人誌のコレクションを持ち込むのは、相手のスペースを奪うことにもなります。
これまで、自分の結婚相手やパートナーに同人誌を所有していたということを隠していた場合は、新居に引っ越す前に手放して、持ち込まないというのもひとつの方法でしょう。
子どもの誕生
結婚相手やパートナーに理解があったり、家族に秘密で同人誌を所有できていたりしていても、子どもが生まれる局面で同人誌を手放したほうがよいのではと考える人がいるようです。同人誌は、年齢制限付きで過激な表現がある場合もあるでしょう。
子どもが目にして、成長過程に悪影響を及ぼしてはいけない、という思いから処分に踏み切る場合があります。同人誌は処分したくなったとき、どのようにして処分すればよいのでしょうか。以下で処分方法を説明します。
自治体の可燃ごみに出す
一番シンプルで、すぐに処分できる方法は可燃ごみに捨てることです。そのまま捨てると、表紙や装丁などがゴミ袋から透けて見えてしまったときに気になってしまいます。
シュレッターにかける、小さくちぎるなどしてから可燃ごみに捨てるとよいでしょう。シュレッターにかければ何が書いてあったかは分からなくなるため、通常の可燃ごみに出しても問題ないうえ、ゴミ出しをする人の心理的負担も少なくて済みます。
シュレッターがない場合は、ほかの可燃ごみと一緒にして紛れ込ませるのもひとつの方法です。可燃ごみの場合、収集日は頻繁にあることが多いので、思い立ったときにすぐに処分できます。
同人誌の量が比較的少ないときはおすすめの方法です。同人誌の量が多い場合は大量にシュレッダーをするのは大変で、大量のごみを出してしまうことになるので、ほかの方法をとったほうがよいでしょう。
自治体の古紙回収に出す
自治体の古紙回収では雑誌や本と同じように同人誌を回収してくれます。回収されたあとは紙資源としてリサイクルされるため環境にやさしい処分方法です。
しかし自治体の古紙回収の場合は、回収場所で回収業者が引き取りに来るまでの間、出したものは人目に触れます。また収集場所に出しに行く際に、人から見られる可能性もあるので出し方には注意が必要です。
ほかの雑誌や新聞や本などで挟むようにして、同人誌の表紙が目立たないようにしましょう。隠しづらい背表紙はマジックで塗りつぶすか、ガムテープを張るとよいです。
回収場所で近所の人や子どもの目にも触れることになるので、年齢制限のある同人誌はとくに配慮が必要です。ほかの人の目に触れずに出せるよう工夫しましょう。
不用品回収業者に依頼する
量が多い、ゴミ出しをするのが恥ずかしいときは、宅配で利用できる不用品回収業者を利用するとよいでしょう。段ボールに不用品を詰めて、都合のよいときに宅配便で送るだけでよいので手軽に処分できます。
対面でやり取りをする必要がないので、人目を気にする必要がありません。しかし、不用品回収業者は回収してくれる品目が限られていることがあります。同人誌は回収の対象になるのかよく調べたうえで利用しましょう。
同人誌専門の回収業者に依頼する
不用品回収業者の中には、同人誌専門の回収業者もあります。同人誌の量が多いときは専門の回収業者の利用が安心でしょう。送料を負担して宅配や郵送で同人誌専門の回収業者に送ると、コミック誌の原料としてリサイクルをするという業者もあります。
思い入れのあるコレクションがゴミではなく、もう一度コミック誌の原料としてリサイクルされるので、同人誌をゴミとして処分することに抵抗のある人にはよい処分方法でしょう。
自作や購入もの・年齢制限の有無・PP加工などの印刷にかかわらず、あらゆる同人誌を引き取ってもらえるので、手間をかけずに処分をしたい人にもおすすめです。
処分する際の注意点
同人誌には通常の出版物と違い、処分をするときに注意したい点がいくつかあるので紹介をします。
奥付を必ず確認する
同人誌の最後には奥付と呼ばれるものがついています。そこには発行した人、印刷会社、メールアドレス、注意書きなどが書かれていることがあります。
奥付に個人情報が記載されているときは、処分前にページを切り取る、シュレッダーにかける、目隠しスタンプを押すなどして作者の個人情報を守るのがマナーです。
奥付の注意書きには、転売行為禁止や中古ショップへ売却はご遠慮ください、などと言った文章が書いてあることもあるので、処分前に一度確認しましょう。
ネットオークションやフリマアプリの出品はしない
奥付にネットオークションや、フリマアプリの出品禁止と記載のあるものは出品してはいけません。また、同人誌は著作権や二次創作物の問題が絡んでくるためネットオークションや、フリマアプリには出品しないほうがよいといわれています。
まとめ
同人誌を処分したくなるときはどのようなときかと、処分方法について紹介をしました。
好きなジャンルが変わり、新たなコレクションを置くスペースを確保するために処分をする人や、引っ越し、結婚や同棲などの生活様式の変化で処分をする人がいることが分かりました。
自治体の可燃ごみや古紙回収に出す場合はシュレッターにかけたり、ほかの本や雑誌の間に挟んだりして近所の人や子どもの目に触れないように配慮しましょう。作品に愛着があり、ゴミとして処分をしたくない場合は同人誌専門の回収業者もあります。
コミック誌の原料としてリサイクルされるので、同人誌をゴミとして処分することに抵抗のある人にはよい処分方法です。手間も大幅に省くこともできるので、処分に困ったときは同人誌専門の回収業者を利用してみるとよいでしょう。