同人誌を印刷して不良品があった場合、どのような対応をしてもらえる?
イベント会場などで同人誌を売る場合、業者に印刷や製本を依頼することで、自分たちで作ったときとはまた違う、本格的な本を作ることができます。しかし、何かが原因で不良品が納品されてしまうことが絶対にないというわけではありません。不良品があった場合、そのような対応をしてもらえるのか見ていきましょう。
まずは何より先に業者に連絡をして
業者に同人誌の印刷などを依頼した場合、納品希望日に指定した場所のほうに完成した本を届けてもらうことができるようになっています。商品が届いたら、まずは不具合がないかなどをしっかりと確認する必要があり、もし何も不具合がなければそのまま販売しても問題はありません。
しかし丁寧に梱包してしっかりと箱に入れてくれていたにも関わらず、破損とか汚れてしまう可能性も決してないわけではありません。また、本を作る作業の途中になんらかの不具合があって、不良品が中に混じってしまっていることもあるかもしれません。だから、不良品を誰かに売ってしまうことがないようにするためにも、まず商品が手元に届いたら確認する作業に取り掛かりましょう。
では、このときにもしも何かトラブルが起きている本が発見されたら、一体どういうことをすれば良いのでしょうか。最初にすべきなのは、どう言った問題が起きているのかというのをしっかりと業者に連絡するというのを知っておきましょう。その場合、業者によって連絡方法が変わってきますが、メール、もしくは電話で対応してくれる場合がほとんどだと言って良いでしょう。
また、ただ連絡をするだけでなく、実際の商品の注文番号、注文者名、どんな不具合があるか、その冊数などを伝えるようにします。メールで連絡する場合は、不具合の箇所を撮影した画像を添付すると、業者に理解してもらいやすくなるのでおすすめです。
業者側は、その連絡を受けると個別に対応してくれるので、不良品があったからと言って、諦める必要はまったくありません。業者は不具合状態を確認し、その状態に合わせて対応が変わってくるのですが、基本的には返品交換をしてもらうことができます。
つまり、再度印刷や製本をしてもらい、綺麗な状態の本を納品してもらうということになります。ただ、もし作業に時間がかかってしまうというときは、返品交換ではなく返金という対応になる場合も少なくありません。とはいえ、この場合は本の価格以上の金額が戻ってくることはないので、その点もよく理解しておくと良いでしょう。
不良品があったらすぐに連絡をするのが基本
商品が納品されたら、まずはその商品の状態を確認し、不具合などがないかをしっかりとチェックするのが基本です。この場合、傷が付いているとか、破れている、変色しているなどの状態を発見したら、すぐに業者に連絡をするようにします。
ただ、実際に生活をしていると、出来上がった同人誌が手元に届いた時点で、すぐに確認するのが難しいということもあるのではないでしょうか。仕事をしているとか、何か理由があり、商品が届いてもなかなか確認作業に取り掛かることができないというのは、決して珍しくありません。
ただ中には、不具合があるとかまったく意識しておらず、イベント当日まで開封することなく放置してしまう人もいるかもしれません。納品された本になんらかの不具合があった場合、業者に連絡をすると対応してもらうことができる場合も多々あります。
しかし注意しておきたいことがいくつかあるので、事前にその注意点について理解しておくようにしましょう。その一つが、商品が手元に届いてから時間が経過してしまうと対応してもらえない場合が出てくるということです。
本来、不良品が入っていた場合は業者に対応してもらうことができるようになっているのですが、1週間以上経過すると対応が難しくなるので注意しましょう。届いてすぐに連絡がある場合、本を作るときや配送時に起きた何かが原因で不良品となっていると考えることができます。
しかし商品が届いてから時間が経過してしまうと、その届け先で起きた何かが原因で不具合が生じているということも考えられてしまうからです。時間が経てば経つほど責任の所在が分からなくなってしまうので、だいたい1週間以内を目安に業者には連絡するようにしましょう。
目で見て判断できる不具合でも対応不可の場合も
出来上がった本を確認してみると、カラーの場合はモニターで見ていた色とはまったく違う色になっている場合もあります。また、以前注文した業者で再度同じ本を作ってもらった場合でも、出来上がった本を比べてみると色合いがまったく違っているということもありえます。
この場合、目で確認してその違いが分かったとしても、色の仕上がりに関してはもしかしたら返品交換などの対応をしてもらえない可能性もあるので注意しましょう。業者が印刷する場合、ある程度の色を表現することはできるのですがモニターで表現できる色とプリンターで表現できる色には違いがあります。
モニターのほうがより細かなところまで表現することができるのですが、プリンターはそこまでではありません。そのため、モニターで見ていた色と出来上がった本の色が全く違うとか、色の印象が違ってしまうということもありますが、これは許容範囲と判断されます。同じように、カラーで制作した場合、いろいろな色で描くことになりますが、プリンターによって色の表現の方法が違ってきます。
さらに、その時によっても具合が違うこともあり1回目に納品されたものは青っぽい色でも、2回目に納品されたものは赤っぽい色になっている可能性もあります。もちろん何度印刷してもらっても同じ感じに仕上げてもらうことができる場合もありますが、その都度違ってしまう可能性もないわけではありません。
同じ色でも青っぽいときと赤っぽいときとでは、まったく見た目が違いますが、この場合も許容範囲と判断されます。許容範囲と判断された場合は、色などに違いがあったとしても、それは不具合というわけではなく、不良品とはなりません。だから、この場合は業者のほうに連絡をしたとしても、何も対応してもらうことはできないので注意しましょう。
しかし滲んでいる・かすれている・あまりにもひどい濃淡ができている等は許容範囲とはみなされない可能性もあります。ですから、こうした不具合がある場合は業者にその状態を伝えると、しっかりと返品交換などの対応をしてもらうことができるはずです。
手元に業者に作ってもらった本が届いたら、まずはすぐにどんな状態になっているのかを確認するのが基本です。ここでもし不良品があるのが分かったら、電話かメールで業者に連絡をすると、返品交換、もしくは返金の対応をしてもらうことも可能です。
ただ時間が経過していると対応してもらうことができない場合もあるので、納品されたら1週間以内に業者に連絡をするようにしましょう。また、どんな場合でも対応してもらうことができるわけではなく、目で見て不具合がある場合でも対応してもらうことができない場合もあります。
例えばその一つが、モニターで見ていた色と印刷した色がまったく違っているというときです。滲んでいるとかかすれすぎているなどの場合は対応してもらうことができるので、このような不具合を発見した場合は業者に連絡するようにしましょう。