同人誌印刷の入稿の際、データの容量が大きい場合はどうすればいい?
オンライン入稿の際にデータの容量が大きすぎると印刷をしてもらえない可能性があるので注意しましょう。こちらではデータが大きすぎて受け付けてもらえなかった場合の対処方法をいくつか説明します。どれもが難しくはない方法ですぐに試せるため、締め切りが近いという方はチェックしておきましょう。
ほかの業者に乗り換えることを考えてみよう
自分自身がデータの容量が大きいと思っていても、業者は問題なく対応している可能性があります。1ギガバイト以上のデータも受け付けてくれるところもあるので、自己判断をするのではなく、まずは対応する大きさをチェックしてみましょう。
もし、どのくらいのサイズまで対応しているか知りたいのなら、業者が運営するホームページで記述を探してみるとよいです。インターネットで注文できるところならば、間違いなくオンライン入稿のガイドが用意されているため、そちらに詳しく掲載されています。
はっきりと300メガバイトや1ギガバイトといった数値が書かれているはずなので、すぐに対応している容量が分かるでしょう。なお、その数値を参考にするためには、原稿のデータを業者が対応するファイル形式にしておかなければいけません。
オンライン入稿ができるのは、どのようなファイル形式でもよいわけではなく、ほぼ100パーセント指定されています。そのため、パソコンに保存している原稿データの容量が範囲内だったとしても、指定ファイル形式に変換してみると、範囲を超えてしまう可能性があるのです。
従って、オンライン入稿できるかどうか知りたいのなら指定されたファイル形式で作成した完璧な原稿データが必要になります。もしも、利用する予定の業者が小さなサイズの原稿データしか取り扱っていないのなら、大きなサイズにも対応するところに乗り換えることも考えましょう。
乗り換える業者によっては10倍以上の容量になる可能性があるので、そのまま何も工夫をせずに送れるようになるかもしれません。データを送っていないのなら、作業が開始されていることはないため、キャンセル料も発生しない場合がほとんどです。
つまり、依頼をキャンセルして、新しいところに改めて注文すればよいだけなので、容量がオーバーしていたときの簡単な解決方法だといえるでしょう。
データを小さくする工夫をしてみよう
あと少しで業者が指定する容量に収まりそうならば、データを小さくすることを考えてみましょう。多くの業者では、一つのファイル形式ではなく複数のファイル形式でオンライン入稿が可能になっています。
そのため、送ろうと思ったファイル形式を別のものに変換するだけで、データが小さくなり送れるようになるかもしれません。どのようなファイル形式に対応しているのかは、オンライン入稿ガイドに載っているのでチェックしてみましょう。中には圧縮率がとても高いファイル形式もあるため、思っているよりもずっとコンパクトサイズにできる可能性があります。
ただし、ファイル形式を変換することで、表示にずれなどの不具合が生じる可能性もあります。そのため、変換してサイズが小さくなったと喜んで、すぐにオンライン入稿するのはやめましょう。きちんと原稿を一枚一枚チェックして、何も不具合のないのが分かってから送ることを強くおすすめします。
ファイル形式でデータを圧縮するのが難しいのなら、原稿の中身を工夫してみるのもよいでしょう。解像度を変更したりカラーのページを少なくしたりすることで、ファイルサイズをグッと小さくすることが可能です。
しかし、それらの変更は同人誌のクオリティーを落としてしまうことになりかねないので注意しなければいけません。いろいろな設定を試して、クオリティーを落とさずにサイズを小さくできる方法を探すようにしましょう。
なお、業者によってはファイルサイズを小さくするためのコツをホームページで公開してくれている場合もあります。ほとんどがクオリティーを下げずにサイズを小さくする方法なので、読んでみるとためになるでしょう。
ちなみに、オンライン入稿のため、オプションやページ数などに変更を加えた場合は料金が変わることがあります。そのため見積もりをもらって料金を確認していたときは再計算をしてもらったほうがよいでしょう。原稿に大きな変更を加えていない限り、料金には大きな変動はないので安心しても大丈夫です。
紙に印刷をした原稿を郵送しよう
『データをいくら工夫してもオンライン入稿ができそうもない』という自体ならば、インターネットを使って送るのは諦めてしまいましょう。それ以上の工夫は原稿のクオリティーを落とすことにも繋がるのでやめておいたほうがよいです。
オンライン入稿にこだわって、満足ができない同人誌になったのでは後悔してしまう方もいるはずです。もちろん、オンライン入稿を諦めたからといって、同人誌を作成すること自体を諦める必要はありません。業者によってはアナログ入稿という昔ながらの方法を利用できるため、大きい容量のデータを印刷してもらいたいなら使ってみましょう。
アナログ入稿というと、何やら特別なものだと思うかもしれませんが簡単にいうと郵送での入稿です。つまり、原稿データを紙に印刷をして、それを業者の住所に送るだけというとてもシンプルな方法になります。紙に印刷をして送ってしまうのですから、もとのデータが100ギガバイトあったとしても何ら問題はありません。
なお、郵送での入稿を利用したい場合に、必ずおこなわなければいけないのは追跡ができる方法を選ぶということです。世の中にはたくさんの郵送方法があって、かなりの格安で送れるものもあります。
しかし、追跡ができない方法を選んでしまうと、到着していないことが分からないのでおすすめできません。原稿が無事に到着をしたのなら業者から連絡があるはずなので、はっきりと把握することができます。何かしらのアクシデントがあって届かなかった場合は、すぐに知ることは難しいといえるでしょう。追跡できる方法ならば確実に到着しているか、していないかが分かるのでアクシデントがあったときの対応が可能となります。
原稿データをオンライン入稿するときに、容量が大きすぎるという問題があるなら、業者やファイル形式の変更、そして中身を軽くすることを試してみましょう。それらの工夫をしてもオンライン入稿が難しいのなら、直接業者に原稿を送る郵送という手段を使えばバッチリと解決ができます。
なお、大容量の原稿データを送りたいのなら、安定して早いインターネット回線を用意するようにしましょう。安定せずに遅いインターネット回線だと、オンライン入稿している途中で失敗をしてしまう可能性があるからです。失敗したことを自分で気がつけたのならよいですが、業者に指定されたのでは、改めてオンライン入稿をやりなおさなければいけません。
もしも、イベントに間に合わせるなどの理由で締め切りが迫っている場合は、時間的にピンチになるケースがあります。そのため、インターネット回線に不安があるのなら、郵送を使って完璧に送り届けるようにしましょう。