同人誌の印刷の入稿ではファイル変換に注意しよう

オンライン注文は実店舗での注文とはやり方が異なるのでイメージしていた同人誌にならない場合があります。特にアップロード入稿する場合はファイル形式があっていなければ印刷してもらうことすら無理な可能性もあります。こちらでは、アップロード入稿したデータをきちんと受け取ってもらうためのファイル変換について説明します。
対応ファイル形式を業者のウェブサイトでチェック
同人誌を作ってもらうためのファイル形式というのは、全国の業者で統一されているというわけではありません。従って、まずは最初におこなうべきなのは、印刷をしてもらう業者を決めることだといえるでしょう。
それは、仕事を依頼する業者を決めれば、自然とアップロード入稿できるファイル形式も決まるからです。完成品がどのような仕上がりになるのかしっかりとリサーチしたうえで、業者を選択すれば素晴らしい同人誌を作ってもらえます。
そして、仕上がりのほかに、料金と納期もきちんと把握しておけば取引に満足できるでしょう。業者選びが無事に済んだのなら、つぎはアップロード入稿できるファイル形式をチェックすることになります。
ほとんどの場合は、運営されているウェブサイトのいろいろなところにファイル形式について記載されているので確認は簡単です。『利用ガイド』や『入稿前のチェック』や『よくある質問』などのコンテンツに記載されているので、しっかりと読んでみましょう。
そうすれば、どのファイル形式に変換すれば、アップロード入稿を受け付けてくれるのかハッキリと分かります。なお、マイナーなソフトウェアを使って同人誌を書いているのなら、業者が指定したファイル形式に対応していないかもしれません。
漫画やイラストを描くのにスタンダードといわれているソフトウェアはたくさんあり、それらなら間違いなく業者は対応してくれています。そして、マイナーなソフトウェアも有名なソフトウェアのファイル形式に変換できるようになっている場合が多いです。
従って、漫画やイラストを保存するときに、ほかのソフトウェアで読みこめるファイル形式が選べる場合があるので試してみましょう。ヘルプ情報を読めば、どのようなファイル形式に変換できるか書いているので、対応の可否はすぐに分かるはずです。
きちんと変換できたのか確認しよう
『試しに変換をしてみたけれど、本当に正しくおこなえているか心配だ』というのなら拡張子をチェックしてみましょう。拡張子というのは、どのファイル形式で保存したものかを示すものなので、業者が指定したものならばきちんと変換されていることになります。
もしも、作ったデータの拡張子が分からなければ、ファイル名でチェックすることが可能なので試してみましょう。例えば『犬.txt』というファイルがあったのならば『犬』という部分がファイル名で『txt』の部分が拡張子になっています。
つまり、業者がしてした拡張子と保存されているものがまったく同じならば、正しく変換されているということになります。同じでなければ保存するときの指定が間違っている可能性が高いので、改めてソフトウェアで操作をしてみましょう。ちなみに、パソコンの設定によっては、ファイル名だけしか表示されてなく、拡張子は表示されないケースがあります。
すべてを表示させる方法はオペレーションシステム(OS)によって異なるので、大手の検索サイトを使って調べてみるとよいでしょう。そちらではパソコンの初心者でも分かりやすい説明がされているため、すぐに拡張子を表示させられるはずです。
ファイル変換ができないときに試すこと
どうやってもファイル変換がうまくいかず、業者が指定する拡張子の原稿データを作れない場合もあるかもしれません。そのときは、利用しているソフトウェアではなく別のソフトウェアを用意してファイル変換をしてみることをおすすめします。
使っているソフトウェアに問題があって、作れないケースもあるので、ほかのものを試すだけであっさりと解決できるかもしれません。ただし、この方法は、利用しているソフトウェアを使って、新しく利用するもので読み込めるデータを作らなければいけません。
例えば利用しているソフトウェアで『jpg』という拡張子で保存をして、新しいソフトウェアで『jpg』として読み込みます。あとは新しいほうを使って、業者が指定しているファイル形式で保存をすればよいのです。
ただし、この方法は仕様が違う二つのソフトウェアを使ってファイル変換をおこなうので、表示に何かしらの不具合が出る可能性があります。それでは完璧な同人誌を作ることはできないため、アップロード入稿するまえにきちんと原稿内容をチェックしましょう。
新しいソフトウェアを使ったファイル変換方法がうまくいかないのなら、デジタルで入稿することは諦めてアナログで入稿することを考えてみましょう。アナログで入稿したいときに一番簡単におこなえるのは、郵送を使ってできあがった原稿を送ることです。
郵送での入稿にも対応している業者はたくさんあるので、ファイル変換がうまくいかないのなら利用することをおすすめします。もしも、近くに印刷所があるのなら、わざわざ郵送するのではなく手渡しで原稿を渡すのもよいでしょう。
もちろん、渡す原稿は手書きのものではなく、プリンターなどで複製したものを用意する必要があります。ただ、印刷したものに汚れやシワなどがあると、それがそのまま同人誌になってしまうので気をつけましょう。
郵送している間に汚れてしまうこともあるため、キレイなまま届くようにしっかりと原稿をガードすることが大切です。なお、郵送で入稿する場合は、より慎重にチェックをすることをおすすめします。
アップロード入稿とは違った注意すべきポイントがあるので、業者のウェブサイトにある入稿ガイドで確認しましょう。もしも、アナログでの入稿に関して疑問があるのなら、業者のスタッフに確認してから送ることをおすすめします。
アップロード入稿の場合は、駄目なところがあればすぐに教えてもらえますが、郵送を使った場合はすぐに教えてもらうことができません。イベントに参加する予定なら、その日まで間に合わなくなる可能性があるので、スタッフに確認を取って完璧な原稿を送れるようになりましょう。
インターネットで注文ができる印刷業者を使うのなら、データをアップロード入稿するときのファイル形式には気をつけなければいけません。受け付けてくれているファイル形式は業者によって異なるので、しっかりと調べてから、それにあったものに変換をしてアップロード入稿をするようにしましょう。
いろいろやってみてもファイル変換できない場合は、ほかのソフトウェアを使ってみたり郵送での入稿も考えてみたりしたほうがよいです。なお、データが完璧にできあがっていたとしても、中身に不備がある場合は満足できる同人誌にすることはできません。
ファイル形式の不備とは違って、そのまま印刷されてしまう可能性があるので気をつけるようにしましょう。つまり、完璧な同人誌を作りたいのなら、ファイル形式と中身を入稿するまえにしっかりとチェックすることが重要だといえます。