同人誌をコンビニ印刷で作るのにかかる値段
同人誌を印刷する場合、大手の印刷会社にお願いする以外にもコンビニの複合機を使ったやり方もあります。コンビニであれば24時間利用することができるため、手軽かつ忙しい時でも自分のスケジュールに合わせやすいところが大きな魅力です。 そこで今回は、同人誌をコンビニ印刷で作る場合にどの程度の値段になるのか紹介します。
もくじ
同人誌を印刷する方法は印刷会社だけではない
同人誌を作成している人がまず気にするのが、そもそもコンビニで印刷することができるのかという点です。 同人誌は元々のデータや原稿があればどこで印刷しても問題はなく、コンビニの複合機を使って印刷しても問題ありません。特に少数の冊子を印刷するのであれば印刷会社を利用するよりもコンビニを利用した方が手軽かつスピーディーな対応をすることができることから、利用する人も増えてきている傾向があるようです。
コンビニを利用する場合は原稿やデータの入っているUSBをそのまま持ち込んで自分たちで刷るか、ネットプリントサービスを利用してデータを刷るかの2つの方法があります。前者は通常の利用方法ですが、原稿の枚数が多かったり原稿を持ち歩きたくない場合は、ネットプリントサービスを利用して複合機にデータを送信することも可能です。
ネットプリントサービスが利用できるコンビニや店舗は、徐々に数が増えてきている傾向が見受けられます。原稿の持ち運びなどの負担を軽減できる点や紛失のリスクを減らせるメリットもあるので、最寄りでサービスが利用できるコンビニがある人は利用している人が多いようです。
コンビニで印刷する場合にかかる値段
コンビニの複合機で印刷する場合にかかる値段ですが、サイズやカラー印刷かどうかで値段が変わってきます。 例えばB5やA4サイズを白黒で刷る場合、1枚につきかかってくる値段は20円程度です。裏表印刷をした場合でも値段は変わらないので、そこに利用する同人誌のページ数分を掛けていけば、10ページ刷った場合にかかってくる費用は200円程度となります。またカラーであればサイズによって60円から100円程度で利用できるところがほとんどなので、白黒の設定と比較するとやや値段は高くなりがちです。
ただ同人誌はフルカラーよりも白黒で作るケースがほとんどですし、フルカラーにするのは表紙や裏表紙など一部のページのみというケースが少なくありません。このため1回に利用するページ数は多くても3枚から4枚程度と想定されるので、高くても300円から400円程度が目安です。 これらの値段を総合すると、1冊の同人誌を作るのにかかる値段は10ページ程度のものでおよそ500円から600円程度が予算として想定される範囲になります。
安く同人誌を作れる場合とそうでない場合がある
このようにコンビニで同人誌を印刷した場合は1冊作るのにかかってくる値段は、高く想定したとしても600円以内に納めることができます。ページ数をさらに少なくすれば場合によっては150円で制作することもできるため、安く手軽に利用できるところが最大のメリットです。
そうなるとコンビニに持ち込んだ方が安くて便利なのかというと、必ずしもそうとは限りません。例えばページ数が多くなればなるほどかかってくる費用はかさんできますし、同人誌1冊であれば安く済んだとしても10部、20部と部数を増やしていけばいくほど高くついてしまいます。
また一般的な印刷会社と違ってまとめて依頼すれば安くなるようなセットプランがあるわけではないので、利用する枚数や部数が多ければ多いほど損をしてしまう可能性が高いのです。つまりコピー誌のように少数を刷るのであれば問題ありませんが、大量に刷らなければいけない場合は通常の印刷会社のプランなどを利用した方が安いのです。 このため、自分がどの程度刷るのかによって使い分けることが大切になります。
値段に関して注意しておきたいポイント
値段のことでまず注意しなければいけないのは、設置しているお店の系列によって料金が異なっている場合があるという点です。 複合機の利用料金はある程度統一されている傾向がありますし、同じ系列のお店であれば料金設定は統一されています。ただお店の系列が違ってくると料金が変わってしまうところがありますし、コピー機能以外が搭載されているものとコピー機能とファックス機能に限定されているものでは、後者の料金設定の方が安い場合も少なくありません。
できるだけ費用を抑えたいという場合は各系列の料金の比較検討をしておくと、多少ではありますがコストカットに繋げることができます。 そして枚数や部数による料金プランなどの設定はないので、枚数や部数が増えれば増えるほど費用の負担が増えてしまいます。そうなるとせっかく作った同人誌の料金設定を高くしなければいけなくなったり、販売する部数や料金設定によっては赤字になってしまう恐れもあるのです。このような点を踏まえて、どこで作るのかを検討する必要が出てきます。
値段ばかりではない注意点もある
値段以外にも注意しなければいけない点としては、複合機を独占しないように配慮することです。同人誌を印刷するとなるとどうしても時間がかかってしまいますし、枚数や部数が多くなればなるほど複合機を独占してしまう時間が多くなりがちです。
ただコンビニは不特定多数の人たちが利用しており、店内に設置されている複合機にはプリント機能以外にも様々な機能がついているため、利用している人たちも少なくありません。時間帯によっては複合機が混雑することも考えられるため、時間帯や他に並んでいる人がいないか配慮して対応することが必要です。もしも順番を待っている人がいたら、きりのいいところで順番を変わって後から刷るなどの対応が望ましいとされています。
また複合機に原稿やUSBをそのまま置いて帰ってしまうと、場合によってはそのまま紛失してしまうリスクがあります。次に使った人が店の人に預ければ店内に保管してくれることもありますが、一定期間しか保管してもらえないので、破棄されてしまう恐れも考えられます。 そのため原稿やUSBを持参する場合は、忘れないように注意することも大切です。
値段のことが気になる場合の対策
手軽さが魅力ではあるけれども費用面が気になるという場合は、刷る場合の設定や量を調整することで対応できる場合が多いです。 例えばフルカラーの同人誌を刷るとなるとどうしても料金が高くなってしまうので、フルカラーの枚数を減らして白黒で対応すると1枚あたり30円から40円の節約に繋がります。コピー誌であればフルカラーでする必要はほとんどないので、可能であればコピー誌という形で作ってしまうのも効果的です。
さらにページ数が多くなればなるほど当然費用も掛かってくるので、不要なページを削ったりページ数そのものを事前に少なめに設定しておくなど、量を減らすようにする対策もあります。ページ数を減らせば冊子としてホッチキスで留める際の負担も軽くなるので、そちらの手間も減らしたい場合に有効な手段と言えます。
ただ同人誌の内容によっては、ページ数や部数にこだわりがある人やどうしても減らすことができない場合も少なくありません。大手の印刷会社にお願いするなどほかの方法を検討することも必要です。
このようにコンビニで同人誌を作る場合は、少ない枚数や部数であれば安く利用することができる反面、料金プランなどの設定がないので大量に刷るとなるとコストの負担が大きくなってしまうというデメリットもあります。 そのため自分がどのような同人誌を作るのかを踏まえて、印刷する場所を検討することが大きなポイントなのです。