同人誌印刷業者を選ぶときどこを比較すればいい?
これからイベントがあり、それに合わせて同人誌を作成する場合には、どの業者を選ぶかが重要になります。実際自分たちで業者に頼らずに作ることもできないわけではありませんが、よほど腕前がないかぎり安っぽいものしかできあがらない可能性があります。そこで、業者選びがどのようになっているかを見ていきましょう。
業者を選ぶときは基本プランを気にしておく
同人誌は、業者にお願いをすればたいてい作ってくれます。このとき、有名な印刷業者は積極的に刷ってくれることはありません。それよりも、ある程度小さな業者ならばこれを刷ってくれる可能性があると言えます。
なぜなら小さい業者のほうが同人誌のような少ない冊数を専門的に扱っていることが多いからです。たいてい同人誌を作る場合数10部や数100部程度の印刷なので、小さのところでも十分でしょう。
小さな会社にもさまざまなところがありますが、その中で基本プランと呼ばれるものを見てみると良い業者選びができるかもしれません。基本プランは、その会社がおすすめしているプランのことを意味しています。そして、その基本プランが一体どのような内容になっているかは会社によって微妙に異なるでしょう。
例えば、A4の用紙に両面印刷したうえで、しかもモノクロで100部刷る場合にはいくらかかるかホームページなどに記載されていることがあります。ホームページを見てそれぞれ自分たちが希望している形に仕上げてくれる業者はあるか事前に確認をしておけば、間違いないといえます。
そもそも、基本プランはその会社で一番力を入れているプランになるといってもよいでしょう。そのため、ほかのオプションをつけるプランと比べるとより安くそしてお得に刷ることが可能になります。
それ以外の選ぶ方法としては、もし初めて同人誌を刷る場合なら口コミで評判などを聞いてみるのも良いかもしれません。例えば、友達の中で過去に雑誌などを作って印刷した人がいるならば、その人にどのような業者がよかったのかをヒアリングしてみましょう。もちろん、人によって感性は異なりますので必ずしも人が利用した業者がよいとは限りませんが、いくらか参考になることが多いです。
それ以外にも、自分が今まで読んだ同人誌の中で気に入ったものがある場合には、その冊子の奥付の部分を見るとどの業者が印刷したのかが書かれています。これにより、その業者にお願いをする方法もあるでしょう。ここまで徹底していくと、より自分たちの好みの業者がわかるようになってきます。
納期がどれぐらいになるかを判断しよう
業者選びをする場合には、納期から選ぶ方法もあります。これを理解するためには、どのような流れで同人誌が納品されるかを把握しておく必要があります。
例えば、同人誌を作る場合には、いつまでに用意しなければならないというタイムリミットがあります。一般に公開するイベントが8月1日にあるとすれば、少なくともその2週間前までには業者に注文しておかなければなりません。この計画に無理があると、イベント当日になっても作品が全くできあがっていないようなことも考えられます。
まず、1カ月前ぐらいから行動を起こすのがよいでしょう。8月1日がイベントならば、作品が出来上がりは7月1日ぐらいが理想になります。それから業者選びをおこない自分たちが作った内容を業者に送ります。
送るときは、業者が専用のデータ送信のツールを持っていますのでそのツールを使って送信していきます。そして、業者の方から一冊だけ完成された作品が送られてきます。この作品はデータで送られてくることもありますが、多くの場合は実際に一冊の冊子として送られてきます。そしてその冊子を手に取ったときその内容で間違いないかを確認するわけです。
もし間違いがなければ、そのまま業者に印刷を依頼しましょう。この段階で間違いに気付いた場合には、印刷をストップしてもらうしかありませんがすでに印刷がスタートしてしまった場合には、訂正のしようがありません。そのため、見本を一冊もらった段階で訂正するべき点がないかをよく確認しておかなければいけません。
そして、訂正する個所はたいてい何カ所かあります。例えば、実際に明示していたよりも文字が小さく感じた場合や表紙が安っぽいためもう少し豪華にして欲しい場合などです。この場合、業者の方に訂正を伝えますが、もし業者が土曜日と日曜日は休みの場合には次の営業日の月曜日まで待たなければいけません。
そして次の営業日の月曜日には業者の方で何らかのレスポンスがきます。このようなやりとりをしていると、一度見本作品の訂正をするだけで四日ないしは五日余分にかかってしまうことがあるでしょう。そうすると、納期が遅い業者の場合にはイベントの日までに間に合わなくなってしまう可能性があります。
可能なかぎり、訂正をして印刷をした次の日ぐらいに納品してくれる業者が理想です。それが難しくても、365日対応してくれるような業者ならば安心して利用することができるでしょう。
料金で考える方法も頭に入れておく
業者選びをする場合、それぞれの業者の料金を比較してみることも重要になります。業者によっては、一冊当たりの単価が随分と異なることもありますが、少し工夫をすることで金額が変わってくることも少なくありません。
例えば、標準プランの場合には紙は中等のものが使われていたとします。ですが、もう少し安い紙にしようと考えた場合には、さらに安くなるものです。ただ、週刊漫画雑誌のようにペラペラの紙になってしまいそれこそ見栄えがよくありません。
そこで、紙の材質は変えずに刷る冊数を多くすることにより安くすることも可能になります。例えば、今まで100冊印刷しようとしている場合、一冊当たりの単価が800円だったとします。これを200冊にすることで700円ぐらいに落ちることもあるでしょう。そうだとすれば、あらかじめ多めに印っておき一冊の単価を下げる方法で値段を安くすることが可能になります。しかしながら、確実に販売できる見込みがなければいけません。いかに営業を頑張ることが重要になるかがわかります。
それ以外でも、業者によってはキャンペーンを開催していることも少なくありません。キャンペーンが開催されているときは、通常の料金よりも安くなっていることがあります。そのため、キャンペーンを上手に利用して可能なかぎり安く利用するのが賢いやり方です。ただし、いつキャンペーンがおこなわれるかは明確ではないことがほとんどなので、定期的に業者のホームページなどを確認してキャンペーンが開催される時期を狙うといいでしょう。
同人誌を注文する場合には業者選びが重要ですが、それぞれの業者の基本プランを比較することでより質の高い作品をお金をかけずに作ることが可能になります。
また、納期が早い業者を選ぶのも一つの方法です。初めて業者に依頼する場合には予想外に時間切れになってしまうことが多いです。そのため、納品が遅い業者を選んでしまうと期限までに間に合わないことも考えられるでしょう。自分たちが早く用意することも重要ですが、業者の納品もあらかじめ確認しておきましょう。
それ以外でも、キャンペーンなどを利用すると安く利用することができます。キャンペーンはいつおこなわれるかは明確ではないことが多いです。そのため、常に業者のホームページを確認しておきましょう。