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同人誌は受注生産できない?在庫を持たずに同人誌を作るには

公開日:2022/12/01  最終更新日:2022/10/21

同人誌は受注生産できない?

同人誌を作る際、頒布仕切れなかった在庫に頭を痛めた経験がある方も多いのではないでしょうか。魂を込めて制作したにもかかわらず頒布しきれなかった場合、廃棄はしたくないという気持ちがついて回ります。受注した分だけ製作したい気持ちを誰もが持つのではないでしょうか。この記事では、同人誌の受注生産について詳しく解説します。

そもそも受注生産とは

そもそも受注生産とは、顧客から注文が入ってから生産を開始するやり方のことをいいます。同人誌に関していえば、予約を受けてからその数量だけ製作をすることをさします。

受注生産にはメリットとデメリットがあり、製品の特性によっても、受注生産に向いている製品とそうでない製品があります。

メリット

受注生産の最大のメリットは、受注した分だけを生産することにより在庫のリスクがなくなることです。

在庫をすることによってかかる保管や管理の費用を軽減でき、無駄な生産や廃棄の必要がなくなることから環境への負荷も少ないことがメリットにあげられます。

一般的には、多品種少量生産が必要な分野や、コアなファンの要望に応える必要性がある製品などで、採用されることの多い生産方法です。

オーダーメイドのように顧客の好みや要望を最大限に取り入れた生産も可能になるため、在庫やコストの負担なく、顧客の満足度をあげることにもつながります。

デメリット

受注してから生産を始めるため、製品によっては納期が非常に長くなることがあります。市場のニーズからずれたタイミングでの納品となることもあり、顧客の満足度が下がる可能性も考えられます。

また、生産に時間がかかることから、生産の途中で原材料の種類や価格が変更になる可能性もあり、コスト面でのデメリットもあげられます。

ファストファッションに代表される高サイクル・低価格・大量生産の製品は、受注生産とは対極にあるといえるでしょう。

同人誌の受注生産は避けられてきた

現在でも同人サークルの世界では受注生産に否定的な意見が主流です。そもそもの同人サークルの成り立ちを考えれば当然の流れともいえます。

そのため同人誌即売会などにおいても、必ず在庫を準備したうえで参加することが前提となっていたのです。

ファン心理

同人誌を受注生産しない理由のひとつとして、ファンの心理的な要因があげられます。

元々同人誌はファンが原作の世界観を壊さない範囲で、自分の想像力を駆使して描いたイラストやストーリーなどの二次創作物が多いです。同人イベントはこれらの同人誌を交換することで、営利目的とは切り離して楽しむことを目的に始まりました。

同人誌は原作や公式のキャラクターがあっての創作物であって、原作サイドが黙認している、著作権に関してはグレーゾーンになっているものです。

交換が原則の同人誌で、利益を生み出す意図がある受注生産は、ファン活動の範囲から外れていると見なされることが多いのもうなずけます。同人誌頒布は、あくまでファン活動の一環として行うべきという強いファン心理から、受注生産は否定されているのです。

原作サイドからの規制

もう一つの理由は、原作サイドからの規制によるものです。とくにゲームに関連した作品には、同人誌頒布へのガイドラインが厳しくなっているものが多いといわれています。

同人誌はファン活動の一環として、ファンに原作を愛して盛り上げてもらうために、原作サイドが公には目をつぶっているだけ、という側面があります。

原作の絵柄に似すぎていたり、公式に販売されているものと同じような内容だったりと、原作の利益や著作権を損なうような二次創作物には、規制を定めることになるのです。

ガイドラインは、状況に応じて規約が変更されることも多く、制作時にはその都度確認をする必要があります。

在庫を持たずに同人誌を作る方法

同人誌の受注生産が一般的ではない理由は、原作サイドの規制以外ではファンの心理的な要因が大きいといえます。とはいえ、最近ではコロナ渦の影響で、リアルでの同人誌即売会などのイベントが開催されず、露出と頒布の機会が減ってしまいました。

ファン同士のコミュニケーションもままならないなか、創作物の置き場所に困ったり、創作の費用が工面できなかったりするというジレンマに悩む方も多いことでしょう。

このような事情から、在庫やコストの心配をすることなく、同人誌をつくる方法を模索する人も増えています。

Twitterのアンケート機能

Twitterにはアンケート機能があり、利用することで何部ぐらい必要なのかをあらかじめ知ることができます。

予約ではないので絶対的な数字ではありませんが、希望数が分かることでだいたいの目安を立てることができ、残ってしまう在庫を減らすことができるでしょう。

トリオキニの活用

トリオキニは、イベントに出品する際にあらかじめ取り置きの約束を受けることができるサービスです。

トリオキニを通じて取り置きのやりとりをする場合、ただ申し込みをするだけでなく、相手とコミュニケーションを取ることができるのが大きな特徴です。

場合によっては取り置きの相手を制限することもできるので、親しくない人からのドタキャンの心配が減ります。確実に頒布できる数を予測できるのが便利なサービスといえます。

同人誌の受注生産ができるサービス

コロナ渦という特殊な事情もあったことで最近では、同人誌を印刷・頒布するサービスの中にも受注生産ができる機能を取り入れたものが出てきています。

こうしたサービスを利用することで、在庫を持たずに、サークル以外の人にも同人誌を頒布できるようになってきています。

創作物の総合マーケット「BOOTH」

同人誌を制作する作家に人気の高い創作物の総合マーケット「BOOTH」はご存知の方も多いことでしょう。

「BOOTH」と提携しているpixivという印刷サービスの中に、1冊オンデマンドという方法があります。原稿をアップロードし、金額を設定するだけで頒布を開始できます。

注文が入るごとに自動で印刷、配送まで行ってくれるサービスなので、在庫ゼロの状態でまわすことができます。少量印刷のため、制作の価格は高めに設定されています。

また、ある程度の数を予測してから効率よく印刷したい場合は、商品が手元になくても予約受付が開始できる機能が利用できます。「倉庫に後から入庫」という方法を選ぶことで、予約を先に受け付けてから予約分だけを印刷できるのです。

受注生産に特化した同人誌販売サイト「ライブラ」

ライブラはBOOTHに比べて知名度が高くはありませんが「リスクゼロからできる同人誌委託販売サービス」がコンセプトの、小ロット印刷に特化したサービスです。

一度原稿をアップロードしておけば、再販するときもそのデータを活用できるうえ、販売・登録手数料もかからないのでコストを最小限にしながら同人誌を制作・頒布できるのです。

まとめ

この記事では、同人誌の受注生産について解説しました。同人誌はもともと作品のファンが作品の世界観を意識しながら、作品とは違うイラストやストーリー展開を形にしたものです。

原作と原作者をリスペクトする気持ちから、自身が利益を得ることを目的にした頒布方法に対して否定的な考えになるのはよく分かります。

とはいえ、リアルにコミュニケーションを取る機会が減った今、ファン同士が作品の世界観を語り合い、愛し、盛り上げる機会が減ってしまったのも事実です。

在庫の物理的・金額的なコストの負担を気にせずに作品を盛り上げる方法のひとつとして受注生産を活用してみるのはいかがでしょうか。

 
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