同人誌の書店委託とは?委託販売できる店舗も合わせてご紹介!
イベントで頒布しきれなかった同人誌はありませんか。そんな同人誌をより多くの人に届けるためのサービス。それが書店委託です。この記事では、そんな書店委託の基礎知識と委託販売できる店舗をご紹介します。委託販売は、販売に関わる作業を書店にすべて任せられるので、本業が忙しい人などにおすすめです。ぜひチェックしてみてください。
同人誌の書店委託とは
同人誌の書店委託とは、書店に同人誌の決済や発送などの作業をすべてお任せするというものです。(1)専売、(2)併売、(3)買切の3種類に分けられます。
書店委託の種類(1)専売
専売とは、1つの書店でのみ委託販売をするケースのことです。専売は、併売よりも手数料が安く、長い期間店舗に並べてもらえます。手数料を安く抑えたい人や書店にこだわりがある人は、専売がおすすめでしょう。
書店委託の種類(2)併売
併売とは、複数の店舗に委託販売を依頼するケースのことです。
併売は、専売よりも手数料が高めに設定されており、店舗に置いておいてもらえる期間も短いのが特徴です。より多くの人に手に取ってほしい場合、併売がおすすめでしょう。
書店委託の種類(3)買切
買切とは、その名の通り、書店が同人誌をすべて買い取って販売する方法です。
書店が「この同人誌はすべて売れる見込みがある」と判断した場合、買切が打診されることがあります。打診を受けたら、検討してみてはいかがでしょうか。
売り切れなかった同人誌は書店委託するのがおすすめ
イベントで頒布しきれなかった新刊などの同人誌を、書店の店舗やネットショップで販売してもらえます。一つひとつ決済や発送をするのは時間がかかって手間ですよね。
しかし、書店委託を利用すればこうした手間が省けるので、便利でしょう。本業などが忙しい人におすすめの販売方法です。
同人誌を書店委託するメリット
同人誌を書店委託する場合のメリットは、3点挙げられます。(1)イベントに参加しなくても頒布できること、(2)全国にファンを増やせる可能性があること、(3)同人誌の販売に関わる作業をすべて書店に任せられることです。
(1)イベントに参加しなくても頒布できる
1つ目は、イベントに参加しなくても頒布できるという点です。新型コロナウイルスの感染拡大のためにイベントが中止されることも多いなか、イベント以外でも同人誌を頒布できるということはうれしいポイントでしょう。
また、イベントでの頒布では、イベント当日のみにしか頒布できませんが、書店委託を利用すれば、長い期間頒布できるので、より多くの人に手に取ってもらえる可能性が高まるでしょう。
(2)全国にファンを増やせる可能性がある
2つ目は、全国にファンを増やせる可能性があるという点です。委託書店が全国展開の書店であった場合や、オンラインでの販売を行う書店である場合には、同人誌をより多くの人に購入してもらえる可能性があります。
遠方でイベントに参加できなかったファンの人にも、同人誌をゲットしてもらえる機会ができますよ。
(3)同人誌の販売に関わる作業をすべて書店に任せられる
3つ目は同人誌の販売・決済・梱包・発送などをすべて書店に任せられる点です。イベントでの頒布とは異なり、オンライン上で販売するとなると、購入者のタイミングに合わせて日々、販売に関わる作業をこなさなくてはならなくなります。
金銭のやり取りはもちろん、梱包・発送もすべて手作業で一つひとつ行わなくてはいけません。自分で販売するには時間も手間もかかるため、本業が忙しい人にとってはなかなか厳しいでしょう。
そんなとき書店委託を利用すれば、手数料はかかりますが、販売に関わるすべての手間を省けるので、便利です。
同人誌を書店委託するデメリット
同人誌を書店委託する場合のメリットは、2点挙げられます。(1)手数料がかかることと、(2)書店委託できない場合もあることです。
(1)手数料がかかる
一つ目は、手数料がかかることです。委託販売するには書店に支払う手数料が必要になるため、イベントで頒布するよりも同人誌の価格設定を高くせざるを得ない場合もあるでしょう。
(2)書店委託できない場合もある
せっかく書店委託をしようと思っても、書店によっては委託を受けているジャンルが限られていたり、審査基準が厳しかったりして、書店委託ができない可能性があります。
とはいえ、さまざまな書店が委託を受け付けているので、どうしても書店委託をしたい人はいくつかの書店に問い合わせてみましょう。
同人誌の書店委託ができる店舗
同人誌の書店委託をしている店舗を5店ご紹介します。(1)とらのあな、(2)フロマージュブックス・メロンブックス、(3)まんだらけ、(4)DLsite、(5)BOOTHです。
(1)とらのあな
とらのあなは、同人誌新刊の品ぞろえが業界No.1の同人委託サービスです。委託審査通率は99.99%をほこり、ほぼすべての新刊を受け入れています。
「私の同人誌を委託販売してくれるお店があるかな」と不安に思う人はぜひチェックしてみてください。また、店舗は日本国内だけでなく、台北店ももっているので、より多くの人の手にわたりやすい書店だといえるでしょう。
さらに、実質0円で同人誌の印刷ができるゼロエン印刷サービスや、送料無料キャンペーンなども行っているので、興味のある人はぜひチェックしてみてください。
(2)フロマージュブックス・メロンブックス
フロマージュブックスに書店委託すると、フロマージュブックスやメロンブックスだけでなく、アニメイトや書泉、コミコミスタジオへも多数の書店で取り扱ってもらえるのが大きな魅力です。
さらに、委託は1部から可能で、イベント会場で委託を受け付けていることもあるので、イベントで頒布しきれなかった同人誌をすぐに納品できるのもうれしいポイントです。
(3)まんだらけ
まんだらけは、札幌から福岡まで全国11店舗をもつ書店です。通販では、国内だけでなく海外への発送もできるので、海外のファンも増やしたいと思っている人にとくにおすすめでしょう。
(4)DLsite
DLsiteは、国内最大級の同人ダウンロードショップです。同人誌をデジタルデータ化し、そのデータをダウンロード販売しています。24時間全世界に向けて販売できるのは魅力的でしょう。
さらに、データを販売するので印刷代や配送代も不要です。一度の登録で半永久的に販売し続けられるのは大きなメリットでしょう。
(5)BOOTH
BOOTHは、漫画や小説だけでなく、グッズやアクセサリー、フィギュアなど幅広い操作作物を委託販売しています。購入者へひとこと送れる機能もあり、クリエイターとファンがつながれる場所づくりも展開しています。
また、クリエイターが設定した価格に上乗せして購入することで、クリエイターを支援することもできる個性的なサービスも実施。クリエイターとファンが好きなことを通じて交流できる場でもあります。
まとめ
この記事では、同人誌の委託販売についてご紹介しました。委託販売は、イベント以外でも同人誌を頒布できて、より多くの人に同人誌を手に取ってもらえるサービスです。
同人誌の書店委託をしている店舗には、とらのあな、フロマージュブックス・メロンブックス、まんだらけ、DLsite、BOOTHなどがあります。それぞれ店舗数やサービスが異なるので、同人誌に合った書店を探してみてください。